こんにちは、コダックです。
英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事
そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい!
この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。
新年一発目に紹介する英語表現は”substantial”!
「sub(下に)」+「sta(立つ)」+「al(形容詞を作る語尾)」の3パーツで構成されている単語です。
「土台がしっかりしている」コアイメージを持っており、“substantial“=「しっかりした」「相当な」の意味を持ちますよ!
”substantial”の意味と使い方 「土台がしっかりしている」コアイメージを持つ
”substantial(発音:səbstǽnʃəl/サァブスタァンシャル)”は「しっかりした」「相当な」の意味を持つ単語です。
「sub(下に)」+「sta(立つ)」+「al(形容詞を作る語尾)」の3パーツで構成されている単語で、「土台がしっかりしている」状態がコアイメージです。
”sub”と言えば、当サイトの”subtle”や”sufficient”の記事でもお伝えしたように、「下方向」を意味するパーツです。
そして”stan”の部分は”stare”が変化したパーツですが、これは”stand”という単語からも分かるように、「立つ」を意味しています。
そういうわけで「何かの下に立っている物」…つまり土台部分がしっかりしているイメージを持つのが”substantial”な訳です。
土台がしっかりしていて、「内容が伴っている議論」を意味していますよ!
イメージとしては以下の感じ。
「土台がしっかりしている」イメージから派生して”substantial”=「重要な」という意味になる事もあります。
①相当な、重要な、かなりの
②実質的な
③実体のある、実存する
substance(名詞)
①物質
②実質、内容
③趣旨、要旨
④重要性
substantiate(動詞・他動詞)
①~を具体化する、実証する
substantive(形容詞)
①実在の、独立した
②実質的な、永続的な、本質的な
③(法律用語で)明文化された、実体的な
a substantial sum
相当な金額have a substantial breakfast
朝食をたっぷりとる.He lives in a substantial house he inherited from his mother.
彼は母親から相続したしっかりした家に住んでいる.make substantial progress
実質的に進展する.Ghosts are not substantial.
幽霊は実在しない※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
”substantial”の関連語①:「重要な」を意味する単語”significant/essential”
例えば”significant”や”essential”なども「重要な」を意味する単語ですよ!
⇒「重要な」の意味を持つ単語”significant/essential”
イメージの違いとしては
●substantial⇒「規模が大きい」から重要
●significant ⇒「影響力がある」から重要
●essential ⇒「必要不可欠」だから重要
といった感じです!
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!
●There was a substantial increase in taxation.
「税金が大幅に上がった」
⇒税金の上り幅が非常に大きく、無視できないほどの金額であるイメージ
●Good water is significant to good sake.
「よい日本酒にはよい水が不可欠だ」
⇒日本酒造りにおいて、水質のもつ影響力が大きいイメージ
●”His cooperation is essential for the success of this business
「この事業を成功させるには彼の協力が非常に重要だ」
⇒「彼の協力」が不可欠であり、無いと成功が難しいようなイメージ
”substantial”の関連語②:「十分な」を意味する単語”sufficient/enough/adequate”
類義語があるので覚えてしまいましょう!
⇒「十分な」の意味を持つ単語”sufficient/enough/adequate”
●”substantial” ⇒たっぷりあって「十分すぎるくらい」のイメージ
●”sufficient” ⇒過不足なし、「丁度よいくらいの十分さ」なイメージ
●”adequate” ⇒ギリギリ足りる、何とか条件は満たす程度の「十分な」イメージ
といったイメージです。
ちなみに”enough”も”sufficient”と同じようなイメージを持ちますよ!
”substantial” (十分すぎる)>”sufficient”/”enough”(丁度良い) >”adequate(ギリギリ)”
って感じ?
●make substantial progress
「十分な進歩を遂げる」
⇒十分すぎるくらい大きく進歩したイメージ
●His income is sufficient to keep him comfortable.
「彼の収入は不自由のない暮らしをしていくには十分だ」
⇒収入が生活するのに過不足ないイメージ
●There was enough time for her to solve the problem.
「彼女が問題を解くのに十分な時間があった」
⇒与えられた時間が、問題を解くのに丁度よかったイメージ
●Her work was adequate, nothing more.
「彼女の仕事ぶりは十分だったが, それ以上ではなかった.」
⇒期待には最低限応えたような仕事ぶりのイメージ
”substantial”の語源は”substantialis” 意味は「実体のある」
”substantial”の語源についても、確認していきましょう。
”substantial”の語源はラテン語の”substantialis”で、意味は「実体のある」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”substantial”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1300–50; Middle English substancial, from Late Latin substantiālis, equivalent to Latin substanti(a) substance + -ālis -al※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、ラテン語の”substantialis”から発祥している模様。
↓
●ラテン語の”substantiālis”
↓
●中期英語の”substancial”
↓
●1300~1350年に最初の記述が発見
ちなみにラテン語の”substantiālis”というと、「実体のある」という意味を持っていまして、
発祥時から表現の持つ意味はほぼ変わっていないようです。
構成パーツで覚える”substantial” 「sub(下に)」+「sta(立つ)」+「al(形容詞を作る語尾)」
ここからは構成パーツの面から”substantial”について覚えていきましょう
”substantial”の構成パーツは「sub(下に)」+「stare(立つ)」+「al(形容詞を作る語尾)」の3パーツです。
つぎから各パーツについて紹介していきます。
“sub”は「下に」を意味するパーツ
”sub”は「下に」を意味するパーツです。
後に続く発音によって「suf/sup/sus/suc」などの形に変化するのですが、基本的には同じものと考えてもらって良いかと。
それから上でも紹介した”sufficient”という単語なども「下に(suf)」+「作る(fic)」+「形容詞語尾(ent)」の3パーツで構成されています。
「下に積み上げが十分ある状態」がコアイメージで、“sufficient“=「十分な」「足りる」の意味を持ちますよ!
その他の”sub”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
”sta”は「立つ」を意味するパーツ
”sta”は「立つ」を意味するパーツです。
これも”sub”同様に、後に続く発音に応じて”sti/stat/stit”といった形に変形する事もありますが、基本は同じものです。
彫像(=「じっと立っているもの」)を表しています。
その他の”sta”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
”al”は形容詞を作るパーツ
”al”は形容詞を作るパーツです。
この”al”だけは、前二つのパーツとは少し毛色が違うパーツでして、いわゆる接尾辞というやつです。
例えば”-less”なんて語尾は「~~が無い」という意味の形容詞を作る接尾辞です。
priceless⇒”price(値段)”+”less”⇒値段が付けられない⇒貴重な
といった感じ。
流石に”-al”で終わる単語は多すぎて、ここでは紹介しきれないのですが、
他にも単語の最後について、品詞を決定するパーツはあるので、以下をご参照頂ければと思います。
”substantial”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”substantial”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「土台がしっかりしている」状態
⇒”substantial”=「しっかりした」「相当な」の意味
●”substantial”の語源はラテン語の”substantialis”
⇒意味は「実体のある」
下記の記事でも紹介していますので、ご参考にして頂ければ!