substantialのイメージ

【語源も分かって、忘れない】英単語「substantial」の意味と覚え方【下に(sub)+立つ(sta)=土台がしっかりしているイメージ】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
2023年も明けました!おめでとうございます!

新年一発目に紹介する英語表現は”substantial”

「sub(下に)」+「sta(立つ)」+「al(形容詞を作る語尾)」の3パーツで構成されている単語です。

土台がしっかりしているコアイメージを持っており、“substantial“=「しっかりした」「相当な」の意味を持ちますよ!

 

 

”substantial”の意味と使い方 「土台がしっかりしている」コアイメージを持つ

 

”substantial(発音:səbstǽnʃəl/サァブスタァンシャル)”は「しっかりした」「相当な」の意味を持つ単語です。

「sub(下に)」+「sta(立つ)」+「al(形容詞を作る語尾)」の3パーツで構成されている単語で、「土台がしっかりしている」状態がコアイメージです。

 

”sub”と言えば、当サイトの”subtle””sufficient”の記事でもお伝えしたように、「下方向」を意味するパーツです。

そして”stan”の部分は”stare”が変化したパーツですが、これは”stand”という単語からも分かるように、「立つ」を意味しています。

そういうわけで「何かの下に立っている物」…つまり土台部分がしっかりしているイメージを持つのが”substantial”な訳です。

 

 

 
コダック
例えば”a substantial argument(内容のある議論)”と表現した場合は、
土台がしっかりしていて、「内容が伴っている議論」を意味していますよ!

イメージとしては以下の感じ。

substantialのイメージ

「土台がしっかりしている」イメージから派生して”substantial”=「重要な」という意味になる事もあります。

 

 
 
そっかぁ、確かに何事も土台(基礎)は重要だもんね
substantial(形容詞)
①相当な、重要な、かなりの
②実質的な
③実体のある、実存する

substance(名詞)
①物質
②実質、内容
③趣旨、要旨
④重要性

substantiate(動詞・他動詞)
①~を具体化する、実証する

substantive(形容詞)
①実在の、独立した
②実質的な、永続的な、本質的な
③(法律用語で)明文化された、実体的な

a substantial sum
相当な金額

have a substantial breakfast
朝食をたっぷりとる.

He lives in a substantial house he inherited from his mother.
彼は母親から相続したしっかりした家に住んでいる.

make substantial progress
実質的に進展する.

Ghosts are not substantial.
幽霊は実在しない

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”substantial”の関連語①:「重要な」を意味する単語”significant/essential”

 
コダック
せっかく”substantial”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいたい所です!

例えば”significant”や”essential”なども「重要な」を意味する単語ですよ!

 

”substantial”の類義語
 ⇒「重要な」の意味を持つ単語”significant/essential”

 

 
 
なるほど…、ちなみにそれぞれの表現に違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

 ●substantial⇒「規模が大きい」から重要
 ●significant ⇒「影響力がある」から重要
 ●essential ⇒「必要不可欠」だから重要

といった感じです!

 
 
う~ん…分かったような、分からないような…
 
コダック
確かに、これだけ言われても分かりづらいかもしれませんね…汗
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!

 

例文で見る!”substantial/significant/essential”のイメージの違い

●There was a substantial increase in taxation.
「税金が大幅に上がった」
 ⇒税金の上り幅が非常に大きく、無視できないほどの金額であるイメージ

●Good water is significant to good sake.
「よい日本酒にはよい水が不可欠だ」
 ⇒日本酒造りにおいて、水質のもつ影響力が大きいイメージ

●”His cooperation is essential for the success of this business
「この事業を成功させるには彼の協力が非常に重要だ」
 ⇒「彼の協力」が不可欠であり、無いと成功が難しいようなイメージ

 

”substantial”の関連語②:「十分な」を意味する単語”sufficient/enough/adequate”

 

 
コダック
ついでに”substantial”の持つ「十分な」という意味についても、
類義語があるので覚えてしまいましょう!

 

”substantial”の類義語
 ⇒「十分な」の意味を持つ単語”sufficient/enough/adequate”
 
 
コダック
それぞれの表現の違いとしては

 ●”substantial” ⇒たっぷりあって「十分すぎるくらい」のイメージ
 ●”sufficient” ⇒過不足なし、「丁度よいくらいの十分さ」なイメージ
 ●”adequate” ⇒ギリギリ足りる、何とか条件は満たす程度の「十分な」イメージ

といったイメージです。

ちなみに”enough”も”sufficient”と同じようなイメージを持ちますよ!

 

 
 
へ~、じゃあ「十分さ」の度合いで見ると

”substantial” (十分すぎる)>”sufficient”/”enough”(丁度良い) >”adequate(ギリギリ)”

って感じ?

 

 
コダック
その通りです!ついでに例文を通じて感覚を掴んじゃいましょう!
例文で見る!”substantial/sufficient/enough/adequate”のイメージの違い

●make substantial progress
「十分な進歩を遂げる」
 ⇒十分すぎるくらい大きく進歩したイメージ

●His income is sufficient to keep him comfortable.
「彼の収入は不自由のない暮らしをしていくには十分だ」
 ⇒収入が生活するのに過不足ないイメージ

●There was enough time for her to solve the problem.
「彼女が問題を解くのに十分な時間があった」
 ⇒与えられた時間が、問題を解くのに丁度よかったイメージ

●Her work was adequate, nothing more.
「彼女の仕事ぶりは十分だったが, それ以上ではなかった.」
 ⇒期待には最低限応えたような仕事ぶりのイメージ

 

 

”substantial”の語源は”substantialis” 意味は「実体のある」

”substantial”の語源についても、確認していきましょう。

”substantial”の語源はラテン語の”substantialis”で、意味は「実体のある」です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”substantial”の起源について、下記の記載があります。

Origin
First recorded in 1300–50; Middle English substancial, from Late Latin substantiālis, equivalent to Latin substanti(a) substance + -ālis -al

※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載内容からみるに、ラテン語の”substantialis”から発祥している模様。

 

●ラテン語の”substanti(a)”(現代語の”substance”に相当する単語)と”ālis”(現代語の”al”に相当する接尾辞)の組み合わせ

●ラテン語の”substantiālis”

●中期英語の”substancial”

●1300~1350年に最初の記述が発見

 

 

 
コダック
流れとしては上記の感じなわけですね!

ちなみにラテン語の”substantiālis”というと、「実体のある」という意味を持っていまして、
発祥時から表現の持つ意味はほぼ変わっていないようです。

 

構成パーツで覚える”substantial” 「sub(下に)」+「sta(立つ)」+「al(形容詞を作る語尾)」

ここからは構成パーツの面から”substantial”について覚えていきましょう

”substantial”の構成パーツは「sub(下に)」+「stare(立つ)」+「al(形容詞を作る語尾)」の3パーツです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“sub”は「下に」を意味するパーツ 

”sub”は「下に」を意味するパーツです。

後に続く発音によって「suf/sup/sus/suc」などの形に変化するのですが、基本的には同じものと考えてもらって良いかと。

 

 
コダック
”submarine(潜水艦)”や”subway(地下鉄)”だったりと、なじみ深い単語も多いので、イメージはしやすいかと思います。

それから上でも紹介した”sufficient”という単語なども「下に(suf)」+「作る(fic)」+「形容詞語尾(ent)」の3パーツで構成されています。

「下に積み上げが十分ある状態」がコアイメージで、“sufficient“=「十分な」「足りる」の意味を持ちますよ!

 

 

その他の”sub”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”sta”は「立つ」を意味するパーツ

”sta”は「立つ」を意味するパーツです。

これも”sub”同様に、後に続く発音に応じて”sti/stat/stit”といった形に変形する事もありますが、基本は同じものです。

 

 
コダック
例えばこのサイトでも以前扱った”statue”という単語がこの「sta(立つ)」というパーツで構成されていて、

彫像(=「じっと立っているもの」)を表しています。

 

 

その他の”sta”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”al”は形容詞を作るパーツ

”al”は形容詞を作るパーツです。

この”al”だけは、前二つのパーツとは少し毛色が違うパーツでして、いわゆる接尾辞というやつです。

 

 
コダック
英語を勉強していると、何となく同じような語尾を持つ単語に出会う事があると思います。

例えば”-less”なんて語尾は「~~が無い」という意味の形容詞を作る接尾辞です。

 

restless ⇒”rest(休息)”+”less”⇒休みなく動いている様子⇒落ち着きのない
priceless⇒”price(値段)”+”less”⇒値段が付けられない⇒貴重な

といった感じ。

 

流石に”-al”で終わる単語は多すぎて、ここでは紹介しきれないのですが、

他にも単語の最後について、品詞を決定するパーツはあるので、以下をご参照頂ければと思います。

 

 

”substantial”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”substantial”の意味と覚え方についてのまとめです。

”substantial”は「sub(下に)」+「sta(立つ)」+「al(形容詞を作る語尾)」の3パーツで構成されている単語
 ⇒コアイメージは「土台がしっかりしている」状態
 ⇒”substantial”=「しっかりした」「相当な」の意味

●”substantial”の語源はラテン語の”substantialis”
 ⇒意味は「実体のある」

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」