significantlyのイメージ図

【語源も分かって、忘れない】英単語「significantly」の意味と覚え方【sign(しるし)+ly(副詞語尾)=しるしを付けるくらい重要な】

 

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”significantly”!

「sign(しるし)」+「ly(副詞語尾)」 のパーツで構成されている単語です。

「しるしを付けるくらい重要な」がコアイメージで、“significantly“=「著しく・顕著にの意味を持ちますよ!

 

”significantly”の意味と使い方 コアイメージは「しるしを付けるくらい重要な」

”significantly(発音:signífikəntli /シグニフィカントリィ)”は「著しく・顕著に」の意味を持つ単語です。

「sign(しるし)」+「ly(副詞語尾)」 の2パーツで構成されている単語で、「しるしを付けるくらい重要な」がコアイメージです。

 

 
コダック
重要なものはしるしを付けて分かりやすくしておきますよね

significantlyのイメージはまさにそれです!

 

イメージとしては下図の感じです。

significantlyのイメージ図

 
コダック
このように”Significantly”は何かが注目してしまうくらい顕著な特徴を持っていることを指します。

 

まずは下記の例文を見てみましょう。

●例文
The new policy had a significantly positive impact on the company’s profitability.
その新しい方針は企業の収益性に顕著な影響を与えました。

この例文では”significantly”が新しい方針が企業の収益に非常に大きな良い影響を与えたことを表現しています。

 
コダック
この方針は他の変更と比較して非常に重要で、会社の収益に対して顕著な変化をもたらしているわけですね。

 

significantly
(副詞)
①著しく、顕著に、かなり
②(文を修飾して)重要なことに
③意味ありげに、意味深長に

signify
(動詞・他動詞)
①~を意味する、表す
②(感情や考えなどを)示す、表す
(動詞・自動詞)
①重要である

significance
(名詞)
①重要性・重大さ
②意味、意義
③(統計上の)有意性

significant
(形容詞)
①重要な、重大な
②かなりの、著しい、顕著な
③意味ありげな

signification
(名詞)
①意味、意義、表示

例文

significantly better results
(予想したより)かなりよい結果

The unemployment rate fell significantly.
失業率は著しく低下した.

Health problems can be significantly reduced by careful diet.
食事に気をつけることで健康問題はかなり減らすことができる

Sake is made from rice, but sake rice is significantly different from rice that is eaten.
日本酒は米から作られるが,酒米は食用の米とは大きく異なる

Tom nodded significantly at the suggestion, but did not comment.
トムは提案に対して意味ありげにうなずいたが,コメントはしなかった

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

 

”significantly”の関連語:「著しく・目立って」を意味する単語”markedly”

 

 
コダック
せっかく”significantly”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語もしるし覚えてしまいたい所です!

例えば”markedly”も「著しく」を意味する単語ですよ!

 

”significantly”の類義語
 ⇒「著しく」の意味を持つ単語”markedly”
 
 
へ~、ちなみに”significantly”と”markedly”はどう違うの?

”significantly”と”markedly”の違い markedlyは「他との比較」

 
コダック
”markedly”は”significantly”と比べて、他との比較に焦点が当たっていますよ!
 
 
他との比較~~??

 

例えば下記の例文を御覧ください。

●”significantly”の例文

“The new policy had a significantly positive impact on the company’s profitability.”
( “新しい方針は企業の収益に著しく良い影響を与えました。)

●”markedly”の例文
“The new policy had a markedly positive impact on the company’s profitability.”
( “新しい方針は企業の収益に著しく良い影響を与えました。)

 

 
コダック
2つの例文では意味はほぼ同じですが、
”significantly”を使用した文は、期待値や平均よりもはるかに優れているという印象を受けます。
 
 
なるほどね…!絶対評価で影響度を測ってるのか。
 

 

 
コダック
2つの例文では意味はほぼ同じですが、
”markdly”を使用した文は他のものと比較して顕著であることが強調されています。
 
 
あぁ!”markedly”を使うと他の方針よりもより良い影響があった、って印象になるのか!
 
 
コダック
そう!つまり相対評価というわけですね!
ただし、実際には同じように使用するケースも多いので、あくまでニュアンスレベルでの違いになります。
 
ここで”significantlyと”markdly”の違いについて、簡単にまとめておきましょう!
”significantlyと”markdly”の違い(まとめ)
 ”significantly”⇒(絶対評価で)変化や影響の度合いが著しいことを表す印象。
 ”markdly”    ⇒(相対評価で)変化や影響の度合いが著しいことを表す印象。
 

”significantly”の語源はラテン語の”significāre”、意味は「指示する、示す」

”significantly”の語源についても、確認していきましょう。

”significantly”の語源はラテン語の”significāre”、意味は「指示する、示す」です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”significantly”の派生元である”significant”の起源について、下記の記載があります。

Origin
First recorded in 1565–75; from Latin significant- (stem of significāns ), present participle of the verb significāre “to indicate, denote”; see signify, -ant
※参考・引用「Dictionary.com

 

この記載をざっくりと訳すと下記の感じです。

発祥したのは1565年から1575年頃であり、ラテン語のsignificant-(significānsの語幹)、さらに由来を辿るとラテン語の動詞 significāre(兆候、前兆)の現在分詞から派生している。

 

 
コダック
こうして発祥した”significant(重要な)”に副詞語尾の”ly”が付いたことで”significantly”が生まれたわけですね!

ちなみに”significant”の更に派生元である”signify”が発祥したのは1200~1250年頃だと言われています。
そこから”signify”の発祥から”significant”発祥までは300年も掛かってるんですね!

 
 
ずいぶん時間がかかってるんだね…
まぁ、それがどうしたって話だけども…!
 

構成パーツで覚える”significantly” 「sign」+「ly」

ここからは構成パーツの面から”significantly”について覚えていきましょう

”significantly”の構成パーツは「sign(しるし)」+「ly(副詞語尾)」 の2パーツです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“sign”は「しるし」を意味するパーツ 

”signは「しるし・共に」を意味するパーツで、「しるし」を表しています。

 

 
コダック
例えば”consign”という単語は「con(一緒)」+「sign(しるし)」の2パーツで構成されている単語です。

「一緒にしるしを付けること」がコアイメージで、consign“=「発送する」「追いやる」の意味を持ちますよ!

 
 
あれ??「しるしをつける」ことが何で「発送する」とか「追いやる」の意味になるの?

“Consign”は元々ラテン語の “consignare” に由来し、これは “con-“(一緒に)と “signare”(しるしをつける)が組み合わさった言葉でした。

 

 
コダック
この”consignare”は、物事にしるしをつけてそれを特定の場所や人物に送る行為を指していたのですが、

時代の変化とともに「人」「物」送る行為を指すようになったわけです。

 

その他の”sign”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

単語一覧 ※クリックで展開
assign
(動詞・他動詞)
①割り当てる
②任命する
③派遣する、配属させる

consign
(動詞・他動詞)
①(人)を(好ましくない状況などに)追いやる、陥れる
②捨てる、しまう、押し込む
③発送する、委託する

design
(名詞)
①デザイン、設計、構想
②意図
(動詞・他動詞)
①デザインする、設計する
②計画する

sign
(名詞)
①きざし
②標識、看板
③身振り、合図、記号
(動詞・他動詞)
①署名する
②契約する


significantly

(副詞)
①著しく、顕著に、かなり
②(文を修飾して)重要なことに
③意味ありげに、意味深長に

signify
(動詞・他動詞)
①~を意味する、表す
②(感情や考えなどを)示す、表す
(動詞・自動詞)
①重要である

significance
(名詞)
①重要性・重大さ
②意味、意義
③(統計上の)有意性

significant
(形容詞)
①重要な、重大な
②かなりの、著しい、顕著な
③意味ありげな

signification
(名詞)
①意味、意義、表示

 

”ly”は「副詞語尾」を意味するパーツ

”ly”は「副詞語尾」を意味するパーツです。

 

 
コダック
“ly”は元々は中期英語で形成された接尾辞で、形容詞を副詞に変える役割を果たしています。

例えば
 ・”quick”(速い)  ⇒”quickly”(速く)
 ・”happy”(幸福な)⇒”happily”(幸福に)
といった感じです。

 

 

その他にも”ly”のように品詞を作るパーツはたくさんある……どころか、

”significantly”自体が下記の流れで派生してきた単語の為、内部にいくつもの「品詞を作るパーツ」を含んでいます。

”significantly”の派生元
sign           + ify(動詞語尾)  ⇒signify
signify       + ant(形容詞語尾)⇒significant
significant + ly(副詞語尾)   ⇒significantly
 

 

”significantly”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”significantly”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”significantly”は「sign(しるし)」+「ly(副詞語尾)」 の2パーツで構成されている単語
 ⇒コアイメージは「しるしを付けるくらい重要な」
 ⇒”significantly”=「著しく・顕著に」の意味

●”significantly”の語源はラテン語の”significāre”
 ⇒意味は「指示する、示す」

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」