こんにちは、コダックです。
英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事
そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい!
この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。
語源となったのはこちらも「知覚する」を意味するラテン語の “sentire”。
”scent”=「(良い)香り」の意味で使われる事が多いのですが、
「感じ取る」が”scent”のイメージで「悪いにおい(=臭さ)」や、時には「気配」なども意味する事が出来る単語です。
”scent”の意味は「におい」 「感じ取る」のイメージ
”scent(発音:sént/セェントゥ)”は「におい」を意味する単語です。
「知覚する」の意味をもつパーツ”sent”で構成される単語で「名詞」と「動詞」の用法があります。
”scent”のコアイメージは「感じ取る」事です。
「におい」の意味で使われることが多いのですが、それ以外にも「においで感じ取れるもの」を表します。
例えば日本語でも「気配をかぎつける」などと言う事がありますが、「気配をかぎつける」も”scent”で表せます。
“The dog is on the scent”と言った場合は犬がにおいをかいで、何かを探している事を指します。
基本的には良いにおい、つまり”scent”=「香り」の意味で使われる事が多いですよ!
①香り、におい
②気配、予感
動詞用法・他動詞
①~をかぎつける、察知する
②香りをつける
名詞用法の例文
This flower has a delightful scent.
この花はよいにおいがする。The dogs followed the criminal’s scent.
犬は痕跡をたどって犯人を追った。動詞用法の例文
The police scented the robber’s hiding place.
警察は強盗の隠れ場所をかぎつけた。The flowers scented the whole house.
家中に花の香りが漂っていた。※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
次で紹介していきます。
”scent”の関連語:「におい」を表す英単語
”smell”や”stink”, “aroma”, “odor”, “stench”, “perfume”, “fragrance”
「におい」を表す単語としてはなんといっても”smell”が有名ですよね。
”smell”は”scent”同様に応用が効く単語です。
例えば”they smelled out the plot.(彼らはその陰謀に気づいた。)”といったように、「危険なかおり」なども”smell”で表現できます。
ただし”scent”が基本的には「良いにおい(=香り)」を表すのに対して、”smell”は「ややマイナスなにおい」のイメージです。
”What a smell!(なんてひどいにおいだ!)”のように、”smell”単体ではマイナス気味なイメージです。
文脈からどちらの意味か分かる場合もありますが、はっきりさせたい場合は”good smell(いいにおい)”のように形容詞と一緒に使うと分かりやすいです。
他にも「におい」を表す単語はあって、それぞれのイメージは下記の通りです。
aroma ⇒「芳しいにおい」
odor ⇒「強いにおい」
stench ⇒「強烈でいやな匂い」
perfume ⇒「香水などのにおい」
fragrance ⇒「よいにおい」
”scent”の語源は「知覚する」を意味するラテン語の”sentire”
”scent”の語源を確認してみましょう。
”scent”の語源は「知覚する」を意味するラテン語の”sentire”です。
オックスフォード英英辞典には”scent”について、下記の記述があります。
Origin
Late Middle English (denoting the sense of smell):from Old French sentir ‘perceive, smell’, from Latin sentire.
The addition of -c- (in the 17th century) is unexplained.※参考・引用「LEXICO」
”scent”とcがつくようになったのは17世紀の事だが、その理由は解明されていない。
この”sentire”が”sent”へと変化して、”scent”を構成するパーツとなりました。
”scent”の「感じ取る」イメージは語源からも読み取れますね!
構成パーツでは覚える”scent” ”scent”の構成パーツは”sent/sens(知覚する)”
ここからは構成パーツの面から”scent”を覚えていきましょう。
”scent”の構成パーツは“sent/sens(知覚する)”です。
例えば”presentiment”という単語があります。
これは「前もって(pre)感じる(sent)こと(ment)」の3パーツで出来ている単語で、「悪い予感」すなわち”presentiment”=「虫のしらせ」を意味する単語です。
- ”sent/sens”を使用する単語一覧 ※タップ・クリックで展開
- assent
(名詞)
①同意、賛同
②承諾
(動詞・自動詞)
①同意する、賛同する
②承諾する
(動詞・他動詞)
①同意するcommonsense(形容詞)
①常識的なconsensual(形容詞)
①合意の上のconsensus(名詞)
①一致した意見、統一意見、総意
②一致、合意consent
(名詞)
①同意
②合意
③承諾書、許可証
(動詞・自動詞)
①同意するdissension(名詞)
①意見の相違
②紛争dissent
(動詞・自動詞)
①意見が違う
②異議をとなえる
(名詞)
①意見の相違
②反対dissentient(名詞)
①意見が異なる人、反対者insensate(形容詞)
①感覚のない
②無情な、残忍な
③無分別なinsensibility(名詞)
①無自覚、無知覚insensible(形容詞)
①無感覚な、無反応な
②気づかないnonsense(名詞)
①馬鹿げた考え
②愚かな行為
③無意味な言葉nonsensical(形容詞)
①無意味な、馬鹿げたpresentiment(名詞)
①虫の予感、悪い予感resent(動詞・他動詞)
①腹を立てる
②憤慨するresentful(形容詞)
①腹を立てているresentment(名詞)
①憤り
②恨みscent
(名詞)
①香り、におい
②気配、予感
(動詞・他動詞)
①~をかぎつける、察知する
②香りをつける
sensation(名詞)
①感覚
②感じ
③大騒ぎ、大騒ぎを起こす人、センセーションsensational(形容詞)
①世間をあっと言わせる
②扇情的な、人気取りの
③感覚に関する、知覚上のsense
(名詞)
①感覚
②同じ
③センス
④自覚、観念
⑤分別、思慮、良識
(動詞・他動詞)
①感じる、気づくsenseless(形容詞)
①無意味な
②意識を失ったsensibility(名詞)
①完成、感受性sensible
(形容詞)
①賢明な、分別のある
②もくてきにそった
③認識している、気づいている
④目立つ、顕著なsensibly(副詞)
①実用的に
②賢明にもsensitive(形容詞)
①気を配る
②神経過敏の
③敏感な、敏感に反応するsensitivity(名詞)
①感受性
②(電波などの)感度
③過敏性sensor(名詞)
①感知装置、センサーsensory(形容詞)
①感覚に関するsensual(形容詞)
①快感を与えるsensualist(名詞)
①快楽主義者sensuous(形容詞)
①五感に訴えるsentence
(名詞)
①文
②先刻、判決
(動詞・他動詞)
①判決を下すsententious(形容詞)
①教訓じみた、形式ばったsentiment(名詞)
①感情、気持ちsentimental(形容詞)
①感情的な
②感情に訴える
“scent”の意味と語源・覚え方のまとめ
“scent”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒「におい」を意味するが、このにおいは「気配をかぎつける」などの「抽象的なにおい」も表す
⇒「におい」を表す場合は基本的には「良い香り」を表すが、文脈次第で「悪い臭い」も意味する。
●”scent”の語源は「知覚する」を意味するラテン語の”sentire”
是非ご活用いただければと思います!