【注視(regard)しない(less)】英語表現「regardless of」の意味と覚え方【語源を絡めて記憶力アップ】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 

 
コダック
今日の英語表現は”regardless of”! 「注視(regard)しない(less)」が語源の表現です。

”regardless of”は「~にかかわらず」の意味、つまり譲歩を表現します。

同じ譲歩を表す”in spite of”,や”despite”とはややニュアンスが異なる事に注意です!

 
 

”regardless of”の意味と使い方 「~にかかわらず(譲歩)」を意味する

“regardless of”の意味は「~にかかわらず(譲歩)」です。
譲歩を表すこの表現は「注視(regard)しない(less)」の語源から生まれました。
 
前置詞の用法
●~にかかわらず(=譲歩の意味)
 
”regardless of”で1つの前置詞として使用し、”regardless of A”の形で「Aにもかかわらず」を意味します。
 
実際の使用法としては下記の通り。
She will carry out her plan, regardless of expense.
費用がいくらかかろうが彼女は計画を実行するだろう。

The story remains true regardless of whether you choose to ignore it or not.
君が無視しようがしまいがその話が本当である事に変わりはない。

Regardless of age or sex, everybody can apply for the contest.
年齢、性別に関係なく誰でもコンテストに応募できます。

 

”regardless of”の語源は「注視(regard)しない(less)」

”regardless of”の語源は「注視(regard)しない(less)」です。
 
「注視しない」⇒気にかけない⇒~なんて関係なく⇒「~にかかわらず」というわけですね。
 
譲歩の意味を持つ表現と言えば”in spite of”, “despite”があります。
 
 
コダック
“regardless of”とこれら”in spite of”, “despite”は同じ譲歩の表現ではあるのですが、ニュアンスに違いがあります。
 
regardlessのもつ意味:「注視しない」「気にかけない」という事はすなわち、対象に対して無頓着である事を意味します。
ここが同じ「譲歩」の表現である”in spite of”や”despite”との違いです。
 

”regardless of”と”in spite of”, “despite”の意味の違い

”regardless of”は無頓着 ”in spite of”, “despite”は逆境に立ち向かうイメージを持っています。

訳語の違いで表すと
 ●”regardless of”⇒「~にかかわらず」 

 ●”in spite of”, “despite”⇒「~にもかかわらず」

のイメージです。
 
 
コダック
文字にするとたった一文字の違いなのですが、結構意味合いが変わってきますよ!
 
例えば上で紹介した例文”She will carry out her plan, regardless of expense.”の場合、「費用なんて知らないわ!」と言っている感じです。
つまり「費用(がどれくらいかかるか)に関係なく彼女は計画を実行する」というわけです。
 
もしこの例文の”regardless”をdespiteに変えたとすればニュアンスが変化します。
”She will carry out her plan, despite expense.”になると「費用はかかるけど…なんとかやって見せる!」の感じ。
逆境に立ち向かう意味が加わるので「(多額の)費用がかかるにも関わらず、彼女は計画を実行する」というニュアンスになります。
 

余談:”regard”の語源は古フランス語の”regarder”「集中して(re)護衛する(garder)」

余談ですが”regard”は古フランス語の”regarder(見る)”が語源になっています。

さらにregarder自体の語源をたどると“re(再び・集中)””garder(守る)”の2パーツで構成されていて、そこから派生した結果“regard”=「~を注視」の意味が生まれました。

 

 
コダック
イメージ的には「何かを護衛する」⇒守るためには対象から目を離してはいけない⇒「~を注視する」の感じですね!

 

オックスフォード英英辞典にも”regard”について下記の記述があります。

Origin
Middle English from Old French regarder ‘to watch’, from re- ‘back’ (also expressing intensive force) + garder ‘to guard’.
古フランス語の”regarder”に由来する。
”regarder”は「見る」の意味を持ち、「再び」に加えて「集中力」を表す”re”と「守る」を表す”garder”が組み合わさっている。

※参考・引用「LEXICO

 

“regardless of”の意味と語源・覚え方のまとめ

“regardless of”の意味と語源・覚え方のまとめです。

 

●”regardless of”の意味は「~にかかわらず(譲歩)」
 ⇒”regardless of”で1つの前置詞として扱う。

●同じ譲歩の意味を持つ表現に”in spite of”, “despite”がある。
 ⇒”regardless of”とはニュアンスの違いがあるので注意
  ※”regardless of”は無頓着、”in spite of”, “despite”は逆境に立ち向かうイメージ

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」