【語源も分かって、忘れない】英単語「predict」の意味と覚え方【前もって(pre)宣言する(dict)こと】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”predict”

「前に(pre)」+「宣言する・言う(dict)」の2パーツで構成されている単語です。

前もって宣言することがコアイメージで、“predict“=「予言する」「予測する」の意味を持ちますよ!

 

”predict”の意味と使い方 コアイメージは「前もって宣言すること」

”predict(発音:pridíkt/プリィディクト)”は「予言する」「予測する」の意味を持つ単語です。

「前に(pre)」+「宣言する・言う(dict)」の2パーツで構成されている単語で、「前もって宣言すること」がコアイメージです。

 

 
コダック
何かがまだ起こる前に宣言すること(=「予言する」「予測する」ことが”predict”なわけですね!

 

”predict”は何かしらの根拠があって予想をしている場合に使用します。

 

 
コダック

ただし”predict”の根拠は論理的なものでない場合もあります。

 

 
 
論理的なものでない根拠」??

「今までの経験上、こうだ!」って予想する場合とか?

 

 
コダック
その通り!本人の中で根拠があれば、それは”predict”なわけですね!

 

predict today’s weather(今日の天気を予想する)”の例を紹介します。

この場合は気圧や風向きなど、「論理的な根拠をもって予想」するのも”predictですが、

「猫のひげが下がったから雨だ!」などと予想するのも、論理的かどうかはさておき、本人の中では「根拠がある」ので”predictなわけですね。

 

predict(動詞・他動詞)
①予測する、予期する、予言する

※関連語
predictable(形容詞)
①予測できる
②先が読めてしまう、目新しさがない

predictability(名詞)
①予測可能性、予報可能性

predictably(副詞)
①予想通りに、予想されていたことだが

prediction(名詞)
①予言
②予言の言葉

predictive(形容詞)
①予言の、前兆となる
②(テキストデータの)予測入力が出来る

predictor(名詞)
①予測の判断材料、兆候となるもの、(病気の)予測因子

 

The radio report predicts snow.
ラジオの予報では雪になるということだ

The number of foreign tourists is predicted to be the largest ever.
外国人旅行者数がこれまでの最高になると予測されている。

It’s very difficult to predict the future of stock market prices.
株式相場の先行きを予測するのは難しい

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”predict”の関連語:「予想する」を意味する単語”anticipate/expect”

 
 
あっ、そういえば「予想する」の意味を持つ単語って結構多いよね

 

 
コダック

そうですね!”predict”の他に、”anticipate/expect”なども「予想する」の意味を持つ表現です。

つぎから”anticipate/expect”についても確認していきましょう!

 

ちなみにこれらの単語については以前紹介した”anticipate”の記事でも紹介しています。

 

“anticipate”は「結果を変えられるかもしれないものを予測する」ことを意味する単語

”anticipate(発音:æntísəpèit/アンティサァペェイト)”は「予期する」「~に備える」の意味を持つ動詞です。

「前に(anti)」+「捕らえる、取る(cip)」+「動詞語尾(-ate)」の3パーツで構成されている単語で、「先んじて取ること」がコアイメージです。

 

 
コダック
まだ起こっていない未来のことを先取りする(=「予期する」)ことや、

予期した結果に対して対策を立てる(=「備える」ことが”anticipate”なわけですね!

 

”anticipate”は予想した結果に対して、何か対策や準備が出来るものや、結果を変えられるかもしれないものを「予期する」ことが多いです。

 

 
 
対策や準備が出来るもの」や「結果を変えられるかもしれないもの」??
 
コダック
I anticipated the rain(雨が降るだろうと予想した)”の例を見てみましょう!

雨が降ると分かっていたら、傘を準備したり、予定を変更したりできますよね。

 

このように”anticipate”で予期するものは、「ある程度は自身で対処可能なこと」が多いです。

 

anticipate
(動詞・自動詞)
①予期する、予想する、見越す
②~に備える、予期して対策を立てる
③~を楽しみに待つ、期待する
④~を先取りする、先んじる
(動詞・自動詞)
①予想する、予言する

※関連語
anticipated(形容詞)
①期待された、待ち望まれた

anticipation(名詞)
①期待、予期、予想

anticipatory(形容詞)
①予期しての、予想しての、見越しての

 

“expect”は「結果が変えられないものを予想する」ことを意味する単語

”expect”で「予期する」物は結果が変えられなかったり、対策が難しいものが多いです。

 

 
コダック
例えば”I expect the bus delay(バスが時間に遅れると予想する)”と言った場合、

「バスが遅れそうなのは想像がつくけど、自分では何にも出来ないし待つしかできないや」といったニュアンスがあります。

 

 
 
へぇ~、こういう場合”anticipate”は使えないの?

 

 
コダック
”anticipate”を使っても間違いとは限りませんよ!

例えば「バスが遅れそうだから、早めに家を出よう」と言った文脈の場合は”anticipate”も使用します。

 

 
 
う~ん…なんだか難しいなぁ…

 

 
コダック
要は”the bus delay(バスの遅延)”を「対処不可能」なものとして捉えるか、「対処可能」なものとして捉えるかの違いですね!

 ●予期したものが「対処可能」⇒”expect” 
 ●予期したものが「対処可能」 ⇒”anticipate”

といった感じです!

 

 
 
あっ、そういうことか!
なるほど…!!

そのため”expect”は妊娠していることを表現する比喩表現としても使われます。

この場合”anticipate”は使用できません。妊娠していることが分かったからと言って、早く出産したりすることは出来ませんよね。

 

expect
(動詞・他動詞)
①予期する
②~するだろうと思う
③(人が予定通りに)到着するのを待つ
④期待する、当てにする、~してほしいと思う
⑤推定する、想像する
⑥妊娠している、(赤ちゃんを)身ごもっている
(動詞・自動詞)
①思う、考える
②妊娠している、おめでたである

※関連語

関連語一覧 ※タップ・クリックで展開
expectancy(名詞)
①(楽しいことが起こりそうな)予想・期待
②予測値、期待値

expectant
(形容詞)
①期待に満ちている
②妊娠中の
(名詞)
①期待する者

expectantly(副詞)
①期待して、心待ちに

expectation(名詞)
①予想、予期
②期待、希望、願望
③可能性
④期待値

expected(形容詞)
①予期された、期待された

 

 

”predict”の語源は”pre(事前に)”+”dicere(言う)”

”predict”の語源についても、確認していきましょう。

”predict”の語源は”pre(事前に)”+”dicere(言う)”です。

 

オックスフォード英英辞典には”predict”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Early 17th century from Latin praedict- ‘made known beforehand, declared’, from the verb praedicere, from prae- ‘beforehand’ + dicere ‘say’.

※参考・引用「LEXICO」

 

記載内容についての訳は下記の感じです。

”pre(事前に)”+”dicere(言う)”の組み合わせがラテン語の動詞”predicere”、”predict(事前に明らかにされる、宣言される)”を経由して17世紀初期に発祥した。
 
 
コダック
“predict”の持つ「前もって宣言すること」のイメージは語源からも分かりますね!

 

構成パーツで覚える”predict” 「pre」+「dict」

ここからは構成パーツの面から”predict”について覚えていきましょう

”predict”の構成パーツは「pre」+「dict」の2パーツです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“pre”は「前に」を意味するパーツ 

“pre”は「前に」を意味するパーツです。

単語によっては“pro/pur”などの形に変化して使われる場合もあります。

 

 
コダック
例えば以前紹介した”precise”という単語は「前に(pre)」+「切る(cis)」の2パーツで構成されている単語です。

「事前に細かく切っておくこと」がコアイメージで、“precise“=「正確な」「几帳面な」の意味を持っています。

 

 

その他の”pre”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”dic/dict”は「宣言する・言う」を意味するパーツ

”dic/dict”は「宣言する・言う」を意味するパーツです。

 

 
コダック
例えば以前紹介した”indicate”という単語は「~に対して(in)」+「宣言する・言う(dic」+「動詞語尾(ate)」の3パーツで構成されている単語です。

「あることについて宣言すること」がコアイメージで、“indicate“=「示す」「指摘する」の意味を持ちます

 

 

その他の”dic/dict”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”predict”の意味と語源・覚え方のまとめ

”predict”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”predict”=「予言する」「予測する」の意味を持つ単語

 ⇒「前に(pre)」+「宣言する・言う(dict)」の2パーツで構成されている
  ⇒「前もって宣言すること」がコアイメージ

●”predict”の語源は”pre(事前に)”+”dicere(言う)”

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」