【語源も分かって、忘れない】英単語「precise」の意味と覚え方【事前に(pre)細かく切って(cis)おくこと】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”precise”

「前に(pre)」+「切る(cis)」の2パーツで構成されている単語です。

事前に細かく切っておくことがコアイメージで、“precise“=「正確な」「几帳面な」の意味を持ちますよ!

 

”precise”の意味と使い方 コアイメージは「事前に細かく切っておくこと」

”precise(発音:prisáis/プリサァィス)”は「正確な」「几帳面な」の意味を持つ単語です。

「前に(pre)」+「cis(切る)」の2パーツで構成されている単語で、「事前に細かく切っておくこと」がコアイメージです。

 

 
コダック
あらかじめ細かく切っておいたことで、細部までピッタリ当てはまること(=「正確な」こと”precise”なわけですね!

加えて細部まで気を配れる几帳面」さを表すこともできますよ!

 

”precise”は情報や知識、記述、時間、場所などに対して、もはや精巧なレベルで「正確な」なイメージがあります。

 

 
 
もはや精巧なレベルで「正確」なこと??
 
コダック
例えば”a precise calculation(正確な計算)”と言ったら、

小数点レベルまで正確に計算をしたり、非常に精密な機械の演算処理をしているような感じですね。

 

precise(形容詞)
①正確な、明確な、はっきりした
②まさにその
③几帳面な、慎重な、細心の注意を払った
④(to be preciseの形で)正確にいうと

※関連語
preciseness(名詞)
①正確さ

precisely(副詞)
①ちょうど、きっちり
②正確に、厳密に、慎重に
③はっきり言うが、そもそも
④まったくその通り

precision
(名詞)
①正確さ、精密さ、慎重さ
(形容詞)
①寸分たがわぬ

Could you give me your precise location?
あなたが今いる正確な場所を教えてくださいませんか?

at the precise moment
ちょうどその時

He is precise in his manners.
彼は作法に厳格な人だ

I need your answer soon; now, to be more precise
はやく君の答えが必要なんだ、正確に言うと、今すぐにだ
※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”precise”の関連語:「正確な」を意味する単語”accurate/correct/exact”

 
 
あっ、そういえば「正確な」の意味を持つ単語って結構多いよね

 

 
コダック

そうですね!”precise”の他には、”accurate/correct/exact”なども「正確な」の意味を持つ表現です。

つぎから”accurate/correct/exact”についても確認していきましょう!

 

“accurate”は誤りがない(=「正解な」)意味での「正確さ」

“accurate(発音:ǽkjurət/ アキュラァト)”は「~に(ac)」+「注意を払った(cur)」+「形容詞語尾(ate)」の3パーツで構成されている単語で、間違いがない(=「正解な」)意味での「正確さ」を表します

 

 

 
コダック
情報や知識、答えなどが間違っていない事を意味するのが”accurate”です。
 

 

accurate(形容詞)
①正確な、間違いのない
②正確に計測された
③精密な、誤差のない
④(武器などが)精度の高い

※関連語
accurately(副詞)
①正確に、精密に

 

“correct”は誤りがない(=「正解な」)意味での「正確さ」

“correct(発音:kərékt/カァレクト)”は「強意(co)」+「正しい(rect)」のパーツで構成される単語で、基準を満たしていて、間違いのない「正確さ」を表します。

 

 
コダック
”correct”も情報や知識、答えなどが間違っていない事を意味します。

 

 
 
この点は”accurate”と同じだね!

 

 
コダック
そうですね!ただし”correct”の正確さは基準を満たしていているイメージです。

 

例えば”a correct judgement(正しい判断)”と言った場合は何かの基準に基づいて下した「正しい判断」なわけですね!

 

correct
(形容詞)
①正しい、正確な
②ふさわしい、適切な、妥当な
③礼儀に適った、礼儀正しい
(動詞・他動詞)
①訂正する、矯正する
②添削する、採点する
③誤りを指摘する

※関連語
correctness(名詞)
①正しさ、正用法

correctable(形容詞)
①訂正可能な

correction(名詞)
①訂正、修正、校正、添削
②訂正すること
③罰、こらしめ
④補正、補正量

correctional(形容詞)
①更生の、矯正の、こらしめの

correctitude(名詞)
①適性さ、品行方正

corrective
(形容詞)
①修正する、矯正する
(名詞)
①修正、見直し案

correctly(副詞)
①正しく、正確に、適切に

corrector(名詞)
①校正者、訂正者

 

“exact”は情報や知識、記述、時間、場所などが「正確」であること 

“exact(発音:igzǽkt/イグザァクト)”は「徹底的に(ex)」+「~する(act)」の2パーツで構成される単語で、情報や知識、記述、時間、場所などが「正確」であることを表します。

 

 

 
コダック
ちなみに”exact”には動詞用法の意味として「取り立てる」の意味もあります。

これは構成パーツ:「ex」の元となったラテン語のexigere「税を取り立てる」から来ていて、「税金を正確に取り立てる」ことから”exact”=「正確に」の意味が生まれたわけですね!

 

”exact”=情報や知識、記述、時間、場所などが「正確」な事や、細部まで気を配れる「几帳面」さを表します。

この点は”precise”と一緒ですが、”precise”の方が「より細部まで」正確であることを表しているイメージです。

 

 
コダック
度合い的には”precise”≧”exact”といった感じで、より細部までの正確さを表している感じですね

 

exact
(形容詞)
①正確な、ぴったりの
②まさにその
③几帳面な、細心の
④厳格な、厳密な
⑤完全な
(動詞・他動詞)
①要求する、(税金などを)取り立てる
②(復讐などを)果たす

※関連語
exacting(形容詞)
①厳格な、苛酷な
②厄介な、注意を要する

exaction(名詞)
①取り立て、強要

exactitude(名詞)
①正確さ、精密さ、厳格さ

exactly(副詞)
①正確に、厳密に、ちょうど、まさしく
②正確には
③その通り

 

 

”precise”の語源はラテン語のpraecis 意味は「短く切る」

”precise”の語源についても、確認していきましょう。

”precise”の語源はラテン語のpraecisで、意味は「短く切る」です。

 

オックスフォード英英辞典には”precise”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Late Middle English from Old French prescis, from Latin praecis- ‘cut short’, from the verb praecidere, from prae ‘in advance’ + caedere ‘to cut’.

※参考・引用「LEXICO」

 

記載内容についての訳は下記の感じです。

”prae(事前に)”と”caedere(切ること)”を組み合わせた動詞”praecidere”が、ラテン語の”praecis(短く切る)”、古フランス語の”prescis”を経由して、中後期英語として発祥した。
 
 
コダック
前もって切る⇒短く切る⇒細かく切る⇒「正確な」の流れなわけですね!

 

構成パーツで覚える”precise” 「pre」+「cis」

ここからは構成パーツの面から”precise”について覚えていきましょう

”precise”の構成パーツは「pre」+「cis」の2パーツです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“pre”は「前に」を意味するパーツ 

“pre”は「前に」を意味するパーツです。

単語によっては「pro/pur」などの形に変化して、使用されることもあります。

 

 
コダック
例えば以前紹介した”procedure”という単語は「前へ(pro)」+「進む(ced)」の2パーツで構成されている単語で,

前へ進むための「方法」、つまり「手続き」「手順」を表しています。

 

 

その他の”pre”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”caed/cid/cis”は「切る」「さっぱりする」を意味するパーツ

”caed/cid/cis”は「切る」「さっぱりする」を意味するパーツ

 

何かを「切る」ことや、切った結果「さっぱり」した状態や、何かを切って「殺す」ことを表すこともあります。

 
コダック
例えば”pesticide”という単語は「疫病・害虫(pest)」+「cide(切る)」の2パーツで構成されており、

疫病を運んでくる害虫や、雑草を駆除するもの(=「殺虫剤・除草剤」)を表しています。

 

 

その他の”caed/cid/cis”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

単語一覧 ※タップ・クリックで展開
chisel
(動詞・他動詞)
①彫る、彫刻する
②だまし取る、だます
(動詞・自動詞)
①のみで彫る

circumcise(動詞・他動詞)
①割礼を施す

circumcision(名詞)
①割礼、割礼の儀式

concise
(形容詞)
①簡潔な、簡明な
②簡約版の

concision(名詞)
①簡潔、簡明

decide
(動詞・他動詞)
①結論を下す
②決める、決定する
③結果に影響を与える
(動詞・自動詞)
①決める、決定する
②判決を下す

decision(名詞)
①決定、結論
②判決、裁き
③決断力、決意

decisive(形容詞)
①決定的な、決めてとなる、結果を左右する
②決断力がある、断固とした
③明白な、疑いのない

excise
(動詞・他動詞)
①削除する、取り除く
②切除する、摘出する

excision(名詞)
①削除、切除、摘出

fratricide(名詞)
①兄弟殺しの罪、同胞殺し

genocide(名詞)
①大量虐殺、集団殺戮

homicide(名詞)
①殺人罪、殺人事件
②殺人捜査課

incise(動詞・他動詞)
①刻み込む、彫る
②切り込みを入れる
③切開する

incision(名詞)
①切り込み、切り口
②切開、解剖、切れ込み

incisive(形容詞)
①鋭い、鋭敏な
②機敏な、てきぱきした

indecision(名詞)
①優柔不断、ためらい

indecisive(形容詞)
①決断力のない、優柔不断の
②漠然とした、決定的でない

indecisiveness(名詞)
①優柔不断さ

infanticide(名詞)
①幼児殺し、幼児殺害者

matricide(名詞)
①母親殺し

parricide(名詞)
①親殺し
②近親殺人犯

patricide(名詞)
①父親殺し

pesticide(名詞)
①殺虫剤
②除草剤

precise(形容詞)
①正確な、明確な、はっきりした
②まさにその
③几帳面な、慎重な、細心の注意を払った
④(to be preciseの形で)正確にいうと

preciseness(名詞)
①正確さ

precisely(副詞)
①ちょうど、きっちり
②正確に、厳密に、慎重に
③はっきり言うが、そもそも
④まったくその通り

precision
(名詞)
①正確さ、精密さ、慎重さ
形容詞)
①寸分たがわぬ

scissor
(名詞)
①(複数形で)はさみ
(動詞・他動詞)
①はさみで切る
(動詞・自動詞)
①閉じたり開いたりする
(形容詞)
①はさみのような

suicide(名詞)
①自殺
②自殺者

 

”precise”の意味と語源・覚え方のまとめ

”precise”の意味と覚え方についてのまとめ

●”precise”=「正確な」「几帳面な」の意味をもつ単語

 ⇒「前に(pre)」+「切る(cis)」の2パーツで構成されている
  ⇒「事前に細かく切っておくこと」がコアイメージ

●”precise”の語源はラテン語のpraecisで、意味は「短く切る」

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」