【語源も分かって、忘れない】英単語「obvious」の意味と覚え方【進路の(via)上にある状態(ous)】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”obvious”

「近く・方向・反対(ob)」+「道(via)」+「形容詞語尾(ous)」の3パーツで構成されている単語です。

進路上にある状態がコアイメージで、“obvious“=「明らかなの意味を持ちますよ!

 

”obvious”の意味と使い方 コアイメージは「進路の近くにある状態」

”obvious(発音:ɑ’bviəs/アブヴィアス)”は「明らかな」の意味を持つ単語です。

「近く・方向・反対(ob)」+「道(via)」+「形容詞語尾(ous)」の3パーツで構成されている単語で、「進路上にある状態」がコアイメージです。

 

 
コダック
何かが道の近く、ましてや進路上にあるととても目立ちますよね。

このように道の近くにあって、自然と目立つこと(=「明らかな」こと”obvious”なわけですね!

 

 

”obvious”は誰が見ても明らかであることを表します。

 
コダック
進路の近くにある状態⇒すぐ近くにある状態⇒「明らか」のイメージです。

遠くでは分からないものも、目の前までくれば、すぐ分かりますよね!

 
「誰が見ても明らか」なことから”obvious”=「最良の・当然の」の意味で使用されることもあります。
 
 
 
「誰が見ても明らか」だから「最良の・当然の」の意味になるの??
どういうこと??
 
コダック
例えば”the obvious choice(当然の選択)”などは、誰が見てもそれを選択するのが明らか選ばれて「当然の」こと、というわけですね!
 
 

 

obvious(形容詞)
①明らかな、明白な、見てすぐにわかる
②当然の、最良の
③分かり切った、見え透いた
④露骨な、あからさまな

※関連語
obviousness(名詞)
①明白さ、分かり切っていること

obviously(副詞)
①明らかに、目に見えて
②言うまでもなく、確かに

make an obvious error in addition
足し算ですぐに分かるミスをする。

It was obvious to me who was lying.
だれが嘘を言っているか私には明らかだった。

The obvious thing to do is to apologize first.
やるべきこととしてはっきりしているのはまず誤ることだ。

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”obvious”との違い:「明らかな」を意味する単語”clear/evident”

 
 
あっ、そういえば「明らかな」の意味を持つ単語って結構多いよね

 

 
コダック

そうですね!”obvious”の他には”clear””evident”なども「明らかな」の意味を持つ表現です。

”obvious”との違いも含めて確認していきましょう!

 

 

”clear”は「分かりやすい」イメージ

”clear(発音:klíər/クリィア)”理解を邪魔する要素が少なくて、分かりやすい」イメージです。

 
 
「理解を邪魔する要素が少なくて、分かりやすい」??
 
コダック
「あいまいでない」と言い換えてもいいかもしれません。

例えば”Make your attitude clear(態度をはっきりしなさい)”と言った場合は、

あいまいで分かりにくかった態度を、理解しやすいはっきりした態度に変えなさい」ということを表しているわけですね!

 

clear
(形容詞)
①明快な、理解しやすい、疑いのない
②明らかだ
③確信している
④明晰な
⑤澄んだ
(副詞)
①離れて
②すっかりと
③はっきり
(動詞)
①片づける

 

”evident”は根拠があって明らか

”evident(発音:évədənt/エヴァダァントゥ)”は根拠があって明らかなことを表します。

 

 
コダック
ビジネス用語でも「エビデンス(”evidence”)」という言葉がありますよね!

”evidence”は”evident”の派生元の単語で「証拠」の意味を持っています。

仕事で「エビデンスをだしてよ」と言われた場合は「この結果に至った根拠を教えてよ」ということですね。

 

 
 
“evidence”から派生したから”evident”も根拠があることをニュアンスとして含むわけだね!
evident(形容詞)
①明白な、明らかな

※関連語
evidence
(名詞)
①証拠、根拠
②証言
③形跡、痕跡
(動詞・他動詞)
①立証する、明示する

evidential(形容詞)
①証拠の、証拠に基づく

evidently(副詞)
①明らかに、間違いなく
②みたところ~らしい

 

 

”obvious”の語源はラテン語の”obvius” 意味は「頻繁に遭遇する」

 

”obvious”の語源についても、確認していきましょう。

”obvious”の語源はラテン語の”obvius”で、意味は「頻繁に遭遇する」です。

 

オックスフォード英英辞典には”obvious”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Late 16th century (in the sense ‘frequently encountered’): from Latin obvius (from the phrase ob viam ‘in the way’) + -ous.

※参考・引用「LEXICO」

 

記載内容についての訳は下記の感じです。

ラテン語の”obvius(「道をふさぐ」の意味の”ob viam”から)”と”-ous”の組み合わせから、16世紀後期に「頻繁に遭遇する」の意味で発祥した。
 
 
コダック
「道をふさいでいる」⇒「何度も遭遇する」の流れなわけですね!

 

構成パーツで覚える”obvious” 「ob」+「via」+「ous」

ここからは構成パーツの面から”obvious”について覚えていきましょう

”obvious”の構成パーツは「ob」+「via」+「ous」の3つです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“ob/oc/of/op”は「方向」「反対の」を意味するパーツ 

“ob/oc/of/op”は「方向」「反対の」を意味するパーツです。

 

 
コダック
例えば”oppose”という単語は「反対の(op)」+「置く(pose)」の2パーツで構成されています。

反対の立場に置く、つまり”oppose”=「反対する」ことを意味しています。

 

 

その他の”ob/oc/of/op”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

単語一覧 ※タップ・クリックで展開
disobedient(名詞)
①不従順、犯行、違反

obedience(名詞)
①従順さ、服従、順守

obedient(形容詞)
①従順な、素直な、忠実な、順守する

obediently(副詞)
①従順に、素直に

obey
(動詞・他動詞)
①(命令などに)従う
②(規則などを)守る
(動詞・自動詞)
①服従する、従う

object
(名詞)
①物、物体
②対象
③目的、目標
④目的語
(動詞・自動詞)
①反対する、異議を唱える
(動詞・他動詞)
①~といって反対する、~だと反対する

objection(名詞)
①反対、異議、不服、嫌気
②反対理由

objective
(名詞)
①目標、目的
(形容詞)
①客観的な、事実に基づく
②実在の、物体の
③目的格の

oblong
名詞)
①長方形、横長
(形容詞)
①長方形の、横長の

observabe(形容詞)
①観察できる、目につく、識別できる
②注目すべき、注目に値する

observation(名詞)
①観察、観察力
②注意深く見ること、監視、看護

observe
(動詞・他動詞)
①気づく
②観察する、観測する、見守る
③述べる、言う
④(規則などを)守る、従う
⑤祝う、(儀式などを)行う
(動詞・自動詞)
①観察する、監督する、気が付く

observer(名詞)
①目撃者、傍観者
②オブザーバー、立会人、監視者
③観察者、観測者
④意見を述べる人、評者

obstacle(名詞)
①障害、邪魔、支障
②障害物

obtain
(動詞・他動詞)
①得る、手に入れる
(動詞・自動詞)
①当てはまる、通用する

obtainable(形容詞)
①入手可能な

obvious(形容詞)
①明らかな、明白な、見てすぐにわかる
②当然の、最良の
③分かり切った、見え透いた
④露骨な、あからさまな

obviousness(名詞)
①明白さ、分かり切っていること

obviously(副詞)
①明らかに、目に見えて
②言うまでもなく、確かに

occupation(名詞)
①職業、仕事
②暇つぶし、娯楽
③占領、占拠
④占有、居住

occupied(形容詞)
①(席や部屋などが)使用中の
②忙しい、手がふさがっている、夢中である
③占領された

occupier(名詞)
①居住者、占有者
②占拠者

occupy(動詞・他動詞)
①占有する、借用する、居住する
②使う
③占拠する、占領する
④費やす、占める
⑤退屈させない、夢中になれる
⑥従事する、忙しい
⑦~に就いている

occur(動詞・自動詞)
①起こる、生じる
②思い出される、心に浮かぶ
③存在する、現れる

occurrence(名詞)
①出来事、事件
②発生、出現、存在

offer
(動詞・他動詞)
①申し出る
②提供する
③売り出す、オファーする、(金額を)提示する
④(感謝や謝罪の気持ちを)表す、述べる
⑤(祈りなどを)ささげる
⑥(暴力などを)加えようとする、(反抗などを)試みる
⑦提供する、示す
動詞・自動詞)
①援助を申し出る
②(機会が)現れる
③捧げものをする

omission(名詞)
①省略、除外、脱落
②怠慢、不作法

omit(動詞・他動詞)
①省く、除外する
②~し忘れる、~しない

opponent(名詞)
①相手、敵、敵対者
②反対者

opportunity(名詞)
①機会、好機、チャンス
②就職の機会、昇進の見込み

oppose(動詞・他動詞)
①反対する
②競う、争う
③対抗する、阻む

opposed(形容詞)
①反対する、対立する、相容れない

opposite
(形容詞)
①反対側の、向き合った
②正反対の、逆の
(名詞)
①正反対の人、正反対の物
②反意語
(前置詞)
①~の向かいに、向かい合って
(副詞)
①向かいに、反対の位置に

oppositely(副詞)
①反対の位置に、向かい合って

opposition(名詞)
①反対、抵抗、抗議
②対戦相手、ライバル
③野党
④対比、対照

unoccupied(形容詞)
①(部屋などが)空いている
②占領されていない

 
下記の記事でもこのパーツに関する単語を紹介しています。
良ければご参考までに…!
 

”way/weg/wegh/via/voy”は「道」「行く」を意味するパーツ

”way/weg/wegh/via/voy”は「道」「行く」を意味するパーツです。

 

「道」そのものを意味しますが、単語によっては道を「行く」ことを表す場合もあります。

 
コダック
例えば”byway”はわきにある(by)道(way)そのもの、つまり「わき」の事ですが、

”voyage”は道を行く(voy)こと、つまり「旅」や「探検」を表しています。

 

 

その他の”way/weg/wegh/via/voy”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

単語一覧 ※タップ・クリックで展開
byway(名詞)
①わき道、裏道
②近道
③未開拓分野、あまり知られていない分野

convoy
(名詞)
①輸送船団、コンボイ
②護衛、護送
(動詞・他動詞)
①護衛する、護送する

devious(形容詞)
①よこしまな、ずるい
②遠回りの、曲がりくねった

invoice
(名詞)
①送り状、請求書
(動詞・他動詞)
①送り状を作る、送り状を送る

motorway(名詞)
①高速道路

obvious(形容詞)
①明らかな、明白な、見てすぐにわかる
②当然の、最良の
③分かり切った、見え透いた
④露骨な、あからさまな

obviousness(名詞)
①明白さ、分かり切っていること

obviously(副詞)
①明らかに、目に見えて
②言うまでもなく、確かに

pervious(形容詞)
①以前の、前の、事前の
②直前の、1つ前の

perviously(副詞)
①以前に、前もって
②以前は、昔は
③~前に

railway(名詞)
①鉄道

subway(名詞)
①地下鉄(イギリスでは地下道)

vector(名詞)
①ベクトル、方向料
②方向、進路
③(細菌などの)媒介生物

vehicle(名詞)
①乗り物、輸送機関
②手段、媒体

velocity(名詞)
①速度
②速さ、速力

via(前置詞)
①~経由で、~を通って
②~によって、~の媒介で

vogue(名詞)
①流行、人気
②流行っているもの

voyage
(名詞)
①船旅、航海
②旅、探検
③人生航路
(動詞・他動詞)
①~を旅をする、~を航海する
(動詞・自動詞)
①旅する、航海する

wagon(名詞)
①荷馬車
②ワゴン

wave
(名詞)
①波、さざ波
②うねり
③高まり、増加、強まり
④(人などが)殺到、押し寄せること
⑤(手やハンカチを)振ること、振る合図
(動詞・自動詞)
①手を振って合図する、挨拶する
②揺れる、揺れ動く
(動詞・他動詞)
①振る、揺り動かす
②挨拶をする、手を振って合図する

way(名詞)
①やり方、方法
②~のように
③流儀、癖
④風習
⑤道、通り道
⑥進路、方向

 

”ous”は「~の多い」「~に富む」「~の特徴を有する」の形容詞を作る語尾

”ous”は形容詞を作る語尾です。

”ous”のつく形容詞は「~の多い」「~に富む」「~の特徴を有する」の意味を持つことが多いです。

 

例外も多いのですが、他にも品詞を作るパーツはあり、下記で紹介していきます。

 

”obvious”の意味と語源・覚え方のまとめ

”obvious”の意味と覚え方についてのまとめ

●”obvious”=「明らかな」の意味を持つ単語

 ⇒「近く・方向・反対(ob)」+「道(via)」+「形容詞語尾(ous)」の3パーツで構成されている
  ⇒「進路上にある状態」がコアイメージ

●”obvious”の語源はラテン語の”obvius”で、意味は「頻繁に遭遇する」

 
 
コダック
大学受験やTOEICで、より多くの単語を効率的に覚えたい方には「DUO3.0」もおススメです!
下記の記事でも紹介していますので、ご参考にして頂ければ!

【大学受験】英単語を覚えるのにコスパ最強の単語帳はDUO3.0でした。時間効率も最高!【TOEICにも!】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」