こんにちは、コダックです。
英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事
そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい!
この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。
その地で生まれたもの、すなわち国民や国にかかわる事を表し、「国の、国民の」の意味を持ちます。
語源となったのは「誕生・人種」を意味するラテン語の”natio”です。
”national”の意味と使い方 ”national”の意味は「国の、国民の」
”national(発音:nǽʃənl/ナショノゥ)”は「国の、国民の」の意味をもつ形容詞です。
「その地で生まれた(nat)もの(ion)の(-al)」の3パーツで構成されていて、イメージとしては「その地で生まれたもの」、すなわち国民や国にかかわる事を表します。
使われ方としては下記のような感じ。
- ”national anthem”=「国歌」
- ”national body”=「国家機関」
- ”national flag”=「国旗」
- ”national record”=「国内記録」
「国の」とはいいますが、「国と国の出来事」などの国際的な事を表す場合は”international(世界の)”を使用します。
ちなみに「-al」というパーツが形容詞を作るパーツなので、「nation(国民)+-al(~の)」=「国民の」という形容詞のイメージが強いのですが、”national”には名詞の意味もあります。
名詞の”national”=「国民・~国籍の人」の意味になり、例えば「日本国民」を表す場合は”a Japanese national”というように表記できます。
ただし「国民」を表すのに”national”はややマイナー表現。もし「日本国民」を表すなら”Japanese people”等とする方が普通です。
①全国的な
②国家の、国内の
③国民の
④国立の
名詞用法
①国民、~国籍の人
形容詞用法の例文
a national election
国政選挙deal with national problems
国内問題を扱うnational character
国民性名詞用法の例文
American nationals in France.
アメリカ在住のフランス人※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
“national”の関連語:”nationality” “nationality”の意味は「国籍」
名詞の”national”は「国民・~国籍の人」を表すと紹介しましたが、単に「国籍」を意味する場合は”nationality”を使用します。
海外旅行へ行く際、出国カードに”nationality”の欄がありますが、あれは「どこの国籍ですか?」と聞かれているわけですね。
他に「国籍」を意味する単語として”citizenship”がありますが、これは「市民権」という訳語の方がイメージと合ってます。
「その国の国民であるという身分と、それに伴う義務や権利」の意味合いが強く、”citizenship”=「投票権や国政への参加権などの国民の持つ権利」のイメージです。
ちなみに日本では「一般的な物として広く受け入れられる」事を指して「コスプレはすっかり市民権を得たなぁ」のような使い方をされる事がありますが、この使い方は”citizenship”で表現できません…
”national”の語源はラテン語で「誕生、人種」を意味する”natio”
“national”の語源は「誕生、人種」を意味するラテン語の”natio”です。
オックスフォード英英辞典には”national”の起源について下記の記載があります。
Origin
Late 16th century from French, from Latin natio(n-) ‘birth, race of people’
16世紀後半に発祥した。
起源はフランス語や、ラテン語で「誕生、人種」を意味する”natio”。※参考・引用「LEXICO」
同じ”natio”から発祥した単語と言えばもちろん”nation”。「国・国民」を意味する名詞です!
①国、国家
②国民
③民族、種族
構成パーツから覚える”national” ”national”=「nat」+「ion」+「-al」
ここからは構成パーツから”national”を覚えていきましょう。
”national”の構成パーツは3つ、「nat」(生まれる)+「ion」(もの)+「-al」(性質を表す語尾)です。
各パーツについて紹介していきます。
”nat”は「生まれる」を意味するパーツ
”nat”は「生まれる」を意味するパーツです。
例えば言語学における共通の起源を持つ単語を「同根語」と呼びます。
ちなみに”cognate”は形容詞用法もあり、その時の意味は「同起源の・同血族の」です。
他にも”nat”を使用する単語は多数あり、代表的なものは下記の通りです。
- 単語一覧 ※クリックで展開
- 名詞
cognate⇒同じ所から生まれたもの⇒「血縁者・同族・同根語」internationalization⇒お互いの国家が関わるようにすること⇒「国際化」
nation⇒生まれるもの⇒「国、国民」
nature⇒生まれたままのもの⇒「自然」
形容詞
international⇒お互いの国家が関わり合う⇒「国家間の・国際的な」multinational⇒多くの国家の⇒「多国家の」
national⇒生まれるもの⇒「国の、国民の」
native⇒生まれたままの⇒「その土地の」
動詞
internationalize⇒お互いの国家が関わるようにする⇒「国際化する」副詞
internationally⇒お互いの国家が関わり合う⇒「国際間で・国際的に」※参考・引用「Gogengo!」
“ion”と”al”は品詞を作るパーツ
”ion”と “al”は品詞を作るパーツです。
それぞれ
- ”ion”⇒「もの、こと」の意味を持つ名詞を作る
- ”al”⇒「性質の」の意味を持つ形容詞・名詞を作る
の役割を持っています。
もちろん品詞を作るパーツは他にもあって、代表的な物は下記の通りです。
⇒「-ify」「-ize(-ise)」「-ate」「-en」
形容詞を作る語尾
⇒「-able」「-ate」「-ic」「-ive」「-able」「-an」「-ite」「-ful」「-al」「-ical」「-ous」「-ary」「-ish」「-ent」「-less」
名詞を作る語尾
⇒「-ify」「-nce」「-thy」「-nce」「-ncy」「-ian」「-ion」「-ism」「-hood」「-al」「-ship」「-ment」「-ry」「-ness」
副詞を作る語尾
⇒「-ly」
“national”の意味と語源・覚え方のまとめ
”national”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒国と国の間の事を表す場合は”international(世界の)”
⇒名詞用法もありその場合は「国民、~国籍の人」の意味を持つ
⇒「その地で生まれた(nat)もの(ion)の(-al)」の3パーツで構成されている
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”national”の語源は「誕生、人種」を意味するラテン語の”natio”