こんにちは、コダックです。
英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事
そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい!
この記事では英単語を語源や構成パーツなど、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。
fascinateの意味「~を魅了する」
fascinateの意味は「魔法をかける」を意味するラテン語「fascino」+「-ate(形容詞・動詞を作る接尾語)」で構成される単語です。
そこから派生して「~を魅了する」の意味を持っています。
用法としては動詞・他動詞なので、主語=魅了する側なのがポイントです。
①~を魅了する
fascinateの例文・使用法
fascinateの例文・使用法について紹介します。
I was fascinated with him.
私は彼の虜になった。※参考・例文引用「weblio英和辞典」
上でも紹介しましたがfascinateの基本形は「主語=魅了する側」です。
なので「主語=魅了されたり、うっとりする側」を表現する場合は受動態で表現します。
後述するfascinatingは「fascinateの現在分詞」ですが、そちらの使用法も感情の動詞そのままです!
英語では感情を表現する動詞は、受動態(受け身)で表現する事が多いです。
感情とは「外部からの刺激によって引き起こされる物」の認識がある為です。
日本人の感覚的には、感情とは「自分の内側から湧き上がってくるもの」のイメージがあるので分かりにくいかもしれませんね。
例えば「驚く(surprise)」の単語の場合、「何かに驚かされた⇒(その結果として)私は驚いた」という事なので、
「I was surprised」=「私は驚かされた」⇒「私は驚いた」のような表現になるわけですね。
逆にsurpriseの現在分詞「surprising」の場合は「感情を刺激する側=驚かす側」なので「驚くべき」の意味になります。
例えば「surprising progress」=「驚かすような進歩」⇒「驚くべき進歩」です。
fascinateの語源・構成パーツ 「fascino」+「-ate」
ここからは語源・構成パーツから「fascinate」を覚えていきましょう。
fascinateの構成パーツは「魔法をかける(fascino)」+「動詞・名詞を作る語尾(-ate)」です。
ここからは各パーツについて紹介していきます。
「魔法をかける(fascino)」⇒関連語:fascinating
魔法をかける(fascino)を語源とする単語はfascinateのみですが、
そのfascinateの関連語として「fascinating」という形容詞があります。
- 「fascinating」⇒「魅了するような・面白い」の意味の形容詞
このfascinatingは[fascinateの現在分詞]で、fascinateが使われるときは、この「fascinating」の形も非常に多いです。
叙述用法・限定用法どちらでも使用できます。
「the fascinating story(面白い話)」のような表現(限定用法)のどちらも取れるという事ですね!
形容詞の叙述用法・限定用法とは
叙述用法・限定用法の話が出てきたので、ちょっとだけ触れておきます。
形容詞には叙述用法・限定用法の2つの使い方があります。(※分詞の形容詞用法を含む)
●叙述用法=「第2・第5文型(SVC・SVOC)の補語(C)になる」
●限定用法=「名詞を修飾する用法」
の認識でOKです。
叙述用法しか取れない形容詞・限定用法しか取れない形容詞などもあるのですが……
叙述用法:「確かな・確信している」
限定用法:「ある(特定の)~・幾分かの~」
present
叙述用法:「出席して」
限定用法:「現在の」
late
叙述用法:「遅れている」
限定用法:「最新の」
able
叙述用法:「~出来る」
限定用法:「有能な」
right
叙述用法:「正しい」
限定用法:「右の」
It is certain that the economy will improve soon.
まもなく経済が回復するのは確実だ。(叙述用法)in a certain sense.
ある意味では(限定用法)※参考・例文引用「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
限定用法なので「ある(特定の)~」と訳しましょう!
「-ate」は動詞・名詞を作る接尾語
「-ate」は動詞と名詞を作る接尾語です。
fascinateでは「~させる」の意味の動詞を作っていましたが、名詞を作る場合は「~の職務・~の人」の意味になります。
- 動詞を作る場合は「~させる・~にする」
- 名詞を作る場合は「~の職務・~の人」
動詞を作る「-ate」
~ateで「~させる・~にする」の意味になる動詞は多いです。
例えばactivateは「act+ate」から構成される単語で、意味は「運転する状態(act)にする(ate)」⇒「作動させる」です。
同じ「act+ate」が語源の単語には「agitate」もあって、「人の心をかき乱して行動(act)させる(ate)」⇒「扇動する」の意味になっています。
- 単語一覧 ※クリックで展開
- accommodate⇒~に対する様式にする⇒「対応する・調整する」
activate⇒運転する状態にする⇒「作動させる」
advocate⇒~へ声を出す⇒「主張する」
agitate⇒行動させる⇒「扇動する」
anticipate⇒前もって取る⇒「予期する」
circulate⇒環にする⇒「循環する」
collaborate⇒共に仕事をする⇒「協力する」
compensate⇒釣り合わせる⇒「償う」
complicate⇒共に折り重ねる⇒「~を複雑にする」
concentrate⇒完全に中心にする⇒「集中させる」
congratulate⇒共に喜ばす⇒「祝う」
consolidate⇒一緒に堅固にする⇒「固まる・統合する」
create⇒生んで増やさせる⇒「創造する」
designate⇒目立たせる⇒「指示する」
dictae⇒指図する⇒「書きとらせる」
differentiate⇒分かれて運ぶ⇒「区別する」
duplicate⇒2つに折りたたむ⇒「重複する・複製する」
evacuate⇒外に出して空っぽにする⇒「立ち退く」
exterminate⇒外に追い出す⇒「根絶する」
fluctuate⇒流れる状態にする⇒「変動する」
facilitate⇒実施できる状態にする⇒「促進する」
generate生み出す⇒「生む」
immigrate⇒さまよい入る⇒「移住する」
initiate⇒中に入っていく⇒「始める」
innovate⇒中を新しくする⇒「革新する」
locate⇒場所を特定する⇒「場所を決める」
manipulate⇒手で満たす⇒「巧みに扱う」
meditate⇒中間にする⇒「仲裁する」
motivate⇒動くようにする⇒「やる気にさせる」
participate⇒部分的に取る⇒「参加する」
recreate⇒再び作ることをする⇒「気晴らしをする」
renovate⇒再び新しくする⇒「修理する」
replicate⇒折り返す⇒「複製する」
separate⇒離して準備する⇒「分ける」
stimulate⇒突き刺す⇒「刺激する」
terminate⇒限界にする⇒「終わらせる」
※参考・引用「THE ENGLISH CLUB」「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」「Gogengo」「語源英和辞典」
「~の人」を表す名詞を作る「-ate」
今回fascinateの「-ate」は動詞を作っていましたが、「-ate」で「~の職務・~の人」の意味の名詞を作る事があります。
例えばcandidateは「候補者」
「白い(cand)服をまとった人(ate)」という語源なのですが、古代ローマでは選挙の候補者が白い服を着ていた事が由来です。
ちなみに「-ate」の他にも「~の人」を意味する単語はあります。
例えば「-er」という接尾語は日本語でもなじみがあって、「付きまとう(stalk)人(-er)」の事を日本語でもストーカーと言いますよね。
例:「導く(lead)人(er)」⇒leader:リーダー
[-or]
例:「売る(vend)人(or)」⇒vendor:商人
[-ant]
例:「保つ(tain)人(ant)」⇒tenant:賃借人
[-ee]
例:「雇用(employ)される人(ee)」⇒employee:従業員
fascinateの意味・覚え方のまとめ
最後にfascinateについてのまとめです。
●「主語=魅了する側」な事がポイント。感情の動詞と使い方は同じ