【等しい(equal)こと(-ity)】英単語「equality」の意味と覚え方【equityとの違いは「平等」か「公平」か】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 

 
コダック
今日の英語表現は”equality! 「等しい(equ)こと(-ity)」の2パーツで構成される単語です。

語源となったのは「等しい、同じ、平準」を意味するラテン語”aequails”,”aequus”

そこから派生して“equality”=「平等」の意味になりました。

スペルが似ている単語”equity”(公平)は”equal”とのニュアンスの違いが話題になる事があります。

 

”equality”の意味と使い方 ”equality”の意味は「平等」

”equality”(発音:ikwɑ’ləti/イクウォリティ)「平等」の意味を持つ名詞です。

“equality”は「等しい(equal)こと(-ity)」の2パーツで構成される単語です。

 

 

単語自体に「equal」と入っているだけあって、”equal”(等しい)と同じ語源を持ちます

ちなみに”equality”の対義語は”inequality”(不平等)ですが、equalの対義語は”unequal”(等しくない)です。

 

 
コダック
ググってみたところ”unequality”や”inequal”と言えない事もないようなのですが、いずれにしてもマイナー表現ですよ!

 

”equality”の意味と使い方は下記の通りです。

 

名詞用法(不可算名詞)
●平等、同党、対等

 

She is on an equality with him.
彼女は彼と対等の地位だ。

equality before the law
法の下の平等

There’s no equality in the existing system.
現在の体制では平等はない。

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

「平等」という名詞は抽象名詞なので不可算です。

 

ちなみに可算名詞と不可算名詞の見分け方としては、下記の「バラバラにして意味が無くなるかどうか」の方法が分かりやすいと思います。
※可算名詞と不可算名詞はバラバラにして見分ける

「可算名詞と不可算名詞の見分け方」で一番分かりやすいと思うのは
それをバラバラにして、「意味がなくなるなら可算名詞」「意味が変わらなかったり、そもそもバラバラに出来ないなら不可算名詞」という見分け方です。

 

例えばpaperという名詞は「新聞(可算名詞)」「紙(不可算名詞)」の2つの意味を持ちます。

新聞は破ると役割を果たせなくなりますが、破っても紙は紙ですよね。

 
 

equalityとequityの違い equalityは「平等」equityは「公正」

”equality”とスペルの似ている単語に”equity”があるのですが、両者の違いが話題になる事があります。

 

https://twitter.com/ura_leaf/status/1356021187671773185?s=20

 

どのように話題になるかと言うと「『平等』と『公平』は違うんだよ」という風に下図のような画像を伴って比較されます。

 

infographic

画像引用「https://www.rwjf.org/en/library/infographics/visualizing-health-equity.html

 

画像の例で言うと

  • 「全員に同じ自転車を与える」のが「equality(平等)」
  • 「個人の事情に合わせて最適化された手段を与える」のが「equity(公平)」

だという事ですね。

 

差別問題や社会正義の問題を扱う時によく対比されます。

 

“equality”の語源は「等しい、同じ、平準」を意味するラテン語”aequalis”, ”aequus”

“equality”の語源は「等しい、同じ、平準」を意味するラテン語”aequalis”, ”aequus”です。

 

オックスフォード英英辞典には”equality”の語源について下記の記述があります。

Origin
Late Middle English via Old French from Latin aequalitas, from aequalis (see equal).

古フランス語を経て中後期英語として発祥した。
元となったのはラテン語の”aequalitas”,”aequalis”(equalを参照)

※参考・引用「LEXICO

 

「(eaualを参照)」と書いてあるので、さらにequalの欄を見てみると起源について下記の記述があります。

 

Origin
Late Middle English from Latin aequalis, from aequus ‘even, level, equal’.
中後期英語として発祥。
元となったのはラテン語で「等しい、同じ、平準」を意味する”aequalis”, ”aequus”

※参考・引用「LEXICO

つまり”equality”の持つ「equal(平等)」の意味はラテン語だった時から一貫しているわけですね。

 

構成パーツから覚える”equality”  「equ」+「-ity」

ここからは構成パーツから”equality”を覚えていきましょう。

 

”equality”の構成パーツは2つ、「equ」+「-ity」です。

次からは各パーツについて紹介していきます。

”equ”は「等しい」を意味するパーツ

”equ”は「等しい」を意味するパーツです。

 

例えば”equivalent”という単語は「equ(等しい)」+「価値の(val)」+「形容詞を作るパーツ(-ent)」の3パーツで構成されている為、

equivalent⇒等しい価値の⇒「同等の・等価の」の意味を持ちます。

 

”equ”を使用する単語を紹介していきます。

単語一覧 ※クリックで展開
名詞
equation⇒等しくすること⇒「均等にすること」

equator⇒地球に等しくあるもの⇒「赤道」

equity⇒等しいこと⇒「公平」「純資産額」

形容詞
equal⇒等しい⇒「等しい」

equivalent⇒価値が等しい⇒「同等の、等価の」

equivocal⇒同じ声の⇒「あいまいな」

adequate⇒~と等しくした⇒「適性な」

※参考・引用「THE ENGLISH CLUB

 
 

 

「-ity」は名詞を作るパーツ 物事の「性質」や「程度」、「状態」を表す単語に良く使われる

「-ity」は名詞を作るパーツです。

 

英語を勉強し始めてしばらくすると、単語と単語の間にある程度の共通点がある事に気づくと思います。

例えば「副詞は大抵『-ly』で終わるなぁ」と言ったような感じです。

 

 

「-ity」は物事の「性質」や「程度」、「状態」を表す単語に良く使われるパーツで、”possibility(実現性・可能性)”や”stability”(安定性)と言った具合に使用されます。

 

もちろん品詞を作るパーツは他にもあって、代表的な物は下記の通りです。

 

動詞を作る語尾
 ⇒「-ify」「-ize(-ise)」「-ate」「-en」

 

形容詞を作る語尾
 ⇒「-able」「-ate」「-ic」「-ive」「-able」「-an」「-ite」「-ful」「-al」「-ical」「-ous」「-ary」「-ish」「-ent」「-less」

名詞を作る語尾
 ⇒「-ify」「-nce」「-thy」「-nce」「-ncy」「-ian」「-ion」「-ism」「-hood」「-al」「-ship」「-ment」「-ry」「-ness」「-ity」

副詞を作る語尾
 ⇒「-ly」

 

ちなみに例外もあって、例えば”capacity”なんかは名詞用法(収容能力)以外にも形容詞用法(収容能力いっぱいの)を持っていたりします。

 

“equality”の意味と語源・覚え方のまとめ

 

●equalityの意味は「平等」
 ⇒「等しい(equ)こと(-ity)」のパーツで構成され、平等さそのものを指す

●スペルの似ている単語”equity”とは差別問題や社会正義の問題で良く対比される。

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」