【語源も分かって、忘れない】英単語「distinguish」の意味と覚え方【突いて(sting)離す(dis)事】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”distinguish”

「dis(離す)」+「sting(突き刺す)」+「ish(動詞を作る語尾)」の3パーツで構成されている単語です。

突いて離す事がコアイメージで、“distinguish“=「色別する」「見分ける」「聞き分ける」の意味を持ちますよ!

 

”distinguish”の意味と使い方 コアイメージは「突いて離す事」

 

”distinguish(発音:distíŋgwiʃ/ディスティングゥィシュ)”は「色別する」「見分ける」「聞き分ける」の意味を持つ単語です。

「dis(離す)」+「sting(突き刺す)」+「ish(動詞を作る語尾)」の3パーツで構成されている単語で、「突いて離す事」がコアイメージです。

 

 
コダック
”distinguish”はピンセットで製品の検品をしてるようなイメージです!

ピンセットで細かい部品をつっついて、製品を分けている光景を想像すると分かりやすいかと。

 

”distinguish”の関連語①:「区別する」を意味する表現”tell/differentiate/discriminate”

 
コダック
せっかく”distinguish”を覚えるのであれば、似たような意味を持つ単語も一緒に覚えてしまいたい所です!

例えば”tell”や”differentiate”、”discriminate”なども「区別する」を意味する表現ですよ!

 

”distinguish”の類義語
 ⇒「区別する」の意味を持つ単語”tell/differentiate/discriminate”

 

 
 
なるほど…、ちなみにそれぞれの表現に違いはあるの??

 

 
コダック

イメージの違いとしては

 ●distinguish ⇒特徴的な違いを「区別する」イメージ(※ややフォーマルな表現)
 ●tell       ⇒見て「区別する」(=見分ける)イメージ
 ●differentiate ⇒同種の物同士を比較して「区別する」イメージ
 ●discriminate ⇒微妙な違いを区別するイメージ

といった感じです!

 
 
う~ん…分かったような、分からないような…
 
コダック
確かに、これだけ言われても分かりづらいかもしれませんね…汗
それぞれのイメージを実際の表現を見ながら確認してみましょう!

 

例文で見る!”distinguish/tell/differentiate/discriminate”のイメージの違い

●The scientist was able to distinguish between the two species of birds by their vocalizations.」(その科学者は、その2種類の鳥の鳴き声でそれらを区別することができた。)
 ⇒泣き声に特徴があって、その違いを区別したイメージ

●It is difficult to tell  the difference between the genuine articles and knock-offs.(本物とコピー商品の違いを区別するのは難しい)
 ⇒本物とコピー商品を見た目で区別するイメージ

●Can you differentiate between the two brands of shampoo? (その2つのシャンプーの違い、わかる? )
 ⇒同じ種類のもの(シャンプー)同士を比較して区別するイメージ

●The scientist was able to discriminate between the two species of birds by their vocalizations.(その科学者は、その2種類の鳥を鳴き声で区別することができた。)
 ⇒泣き声の微妙な違いで聞き分けているイメージ

 

 

distinguish(動詞・他動詞)
①区別する、識別する
②特徴付ける
③はっきりと見分ける、聞き分ける
④(distinguish oneselfの形で)目立つ、有名になる

distinguished(形容詞)
①すぐれた、抜群の
②気品のある、威厳のある

例文
I couldn’t distinguish the boat in the far distance.
ずっと遠くの船がはっきりわからなかった.

The light was too dim for me to distinguish anything clearly.
明かりがあまりにも暗かったので,私には何もはっきりと見分けられなかった

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

”distinguish”の語源はラテン語のdistinguere 意味は「分ける・区別する」

”distinguish”の語源についても、確認していきましょう。

”distinguish”の語源はラテン語のdistinguereで、意味は「分ける・区別する」です。

 

オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”distinguish”の起源について、下記の記載があります。

Origin
First recorded in 1555–65; extension, by -ish2, of Middle English disting(u)en (from Anglo-French, Middle French distinguer ), from Latin distinguere

※参考・引用「Dictionary.com

記載内容の約としては下記の感じ

ラテン語のdistinguereから (アングロフランス語、中期フランス語のdistinguerを経て)、中期英語のdistinguen に”-ish”がついた派生形として発祥した。
1555-65年に初めて記録された。

この記載内容からみるに、”distinguish”はdistinguereから発祥している模様。

 

”distinguish”の語源(起源~発祥まで)
●ラテン語のdistinguere

●アングロフランス語、中期フランス語のdistinguer

●中期英語のdistinguen+”-ish”

●”distinguish”として1555~1565年に初の記録

 

 

 
コダック
流れとしては上記の感じなわけですね!

ちなみにラテン語のdistinguereというと、「分ける・区別する」という意味を持っていまして、
発祥時から表現の持つ意味はほぼ変わっていないようです。

 

 

構成パーツで覚える”distinguish” 「dis」+「sting」+「ish」

ここからは構成パーツの面から”distinguish”について覚えていきましょう

”distinguish”の構成パーツは「dis(離す)」+「sting(突き刺す)」+「ish(動詞を作る語尾)」の3パーツです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“dis”は「離す」を意味するパーツ 

”dis”は「離す」を意味するパーツです。

この”dis”というパーツ、後に続く発音によっては”di”のみで使われる事もあります。

 

 
コダック
例えば以前紹介したdistrict”という単語は「dis(分離)」+「strict(引っ張る・締める)」の2パーツで構成されています。

「(特定の目的で)引き離された区域」がコアイメージで、“district“=「地域」「区域」の意味を持ちますよ!

 

それから「反対」「否定」といった意味で使われる事もあります。

 
コダック
例えば”disagree(意見が合わない)”という単語がそうですね!
 
 
そっか!“agree(意見が合う)”否定”disagree(意見が合わない)”って事か!

 

その他の”dis”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”sting”は「突く」「刺す」を意味するパーツ

”sting”は「突く」「刺す」を意味するパーツです。

単語によっては”stinct”のや”sti”だけで形で使われる事もあります。

 

 
コダック
例えば”stitch”という単語は「縫い目」や「縫う」事そのものを指します。

縫うという行為=針で布を「刺す」行為ってわけですね!

 

ちなみにこのパーツですが、「刺激する」という意味で使われる事もあります。

 
コダック
例えば”stimulate(刺激する)”等がそうです!

「針みたいなもので突いて刺激する」というイメージを持つと覚えやすいかもしれませんね!

その他の”sting”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

単語一覧 ※クリックで展開

distinct(形容詞)
①はっきりわかる、すぐに気づく、明瞭な
②まったく異なった
③明らかな、疑いのない

distinctness(名詞)
①明瞭、明確、はっきりしていること

distinction(名詞)
①区別、区分、差別
②卓越、非凡
③特徴、特色
④優秀

distinctive(形容詞)
①明確に区別できる、明らかな
②特有の、独特の
③弁別的な

distinctly(副詞)
①はっきりと、明確に
②とても、非常に
③明らかに、まぎれもなく

distinguish(動詞・他動詞)
①区別する、識別する
②特徴付ける
③はっきりと見分ける、聞き分ける
④(distinguish oneselfの形で)目立つ、有名になる

distinguished(形容詞)
①すぐれた、抜群の
②気品のある、威厳のある

etiquette(名詞)
①礼儀作法、エチケット
②儀式

indistinct(形容詞)
①はっきりしない、判然としない

instigate(動詞・他動詞)
①開始する
②扇動する

instigation(名詞)
①開始、始めること

instinct(名詞)
①本能、衝動
②直感、勘

instinctive(形容詞)
①本能の、本能的な

instinctively(副詞)
①本能的に、直感的に

stick
(名詞)
①棒切れ、小枝
②ステッキ
③家具
(動詞・他動詞)
①突き刺す
②貼り付ける、固定する
③置く
④突っ込む
(動詞・自動詞)
①くっつく
②突き刺さる
③動かなくなる
④(心などに)残る
⑤定着する

sticker(名詞)
①ステッカー、のり付ポスター

sticky(形容詞)
①くっつく、ねばねばする
②接着性の、粘着性の
③蒸し暑い、ムシムシする
④汗ばんだ
⑤とても不愉快な

stigma(名詞)
①汚名、烙印
②柱頭
③聖痕
④斑点

stimulate(動詞・他動詞)
①刺激する、活性化する
②元気づける、励ます、興奮させる

stimulant
(名詞)
①興奮剤、覚醒剤
②刺激するもの、興奮させるもの
(形容詞)
①刺激性の、激励する

stimulating(形容詞)
①刺激的な、興味を起こさせる
②元気づける、興奮させる

stimulation(名詞)
①刺激、興奮、激励、鼓舞

stimulative(形容詞)
①刺激的な、刺激性の、興奮させる、激励する

stimulator(名詞)
①刺激するもの

stimulus(名詞)
①刺激になるもの、励み
②刺激物、興奮剤

sting
(動詞・他動詞)
①針で刺す
②~にひりひりさせる、~にしみる
③傷つける、苦しませる
④だまし取る
(動詞・自動詞)
①刺す、とげがある
②ひりひりする、しみる
③心に突き刺さる
(名詞)
①針、とげ
②刺すこと、刺し傷
③痛み、苦痛

stinger(名詞)
①刺すもの、刺す動物、刺す植物
②針

stingy(形容詞)
①けちな、出し惜しみする
②ごくわずかの

stitch
(名詞)
①ひと針、ひと縫い
②針目、縫い目、編み目
③かがり方、ステッチ、縫い方
(動詞・他動詞)
①縫い合わせる、縫う
②縫合する

tick
(名詞)
①チクタク音
②瞬間
(動詞・自動詞)
①チクタクと鳴る、刻々と過ぎる
②しるしをつける
(動詞・他動詞)
①計る、数える、打ちだす
②しるしをつける

ticket
(名詞)
①切符、入場券
②宝くじ
③値札、札、タグ
④政党の公約、公認候補者
⑤(比喩として)切符、近道
(動詞・他動詞)
①切符を販売する
②違反切符を切る

 

”ish”は「動詞を作る語尾」を意味するパーツ

”ish”は「動詞を作る語尾」を意味するパーツです。

ちなみにこのパーツ、「形容詞を作る語尾」としても使われる事があるので注意です。

 
コダック
例えば”childish(子供っぽい)”のように、単語の後について「~っぽい」という意味の形容詞を作る事もあれば、

”She is 40-ish(彼女は40歳くらいだ)”のように、数字の後について「およそ○○」という事を表す場合もあります。

 

 

その他の品詞を決定するパーツについても、下記で紹介していきます。

 

”distinguish”の意味と語源・覚え方のまとめ

以下、”distinguish”の意味と覚え方についてのまとめです。

●”distinguish”は「dis(離す)」+「sting(突き刺す)」+「ish(動詞を作る語尾)」の3パーツで構成されている単語
 ⇒コアイメージは「突いて離す事」
 ⇒”distinguish”=「色別する」「見分ける」「聞き分ける」の意味

●”distinguish”の語源はラテン語のdistinguere
 ⇒意味は「分ける・区別する」

 
 
コダック
大学受験やTOEICで、より多くの単語を効率的に覚えたい方には「DUO3.0」もおススメです!
下記の記事でも紹介していますので、ご参考にして頂ければ!

【大学受験】英単語を覚えるのにコスパ最強の単語帳はDUO3.0でした。時間効率も最高!【TOEICにも!】

参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「Dictionary.com(https://www.dictionary.com/)」