【損害を(dam)与える事】英単語「damage」の意味と覚え方【語源を絡めて記憶力アップ】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

 

この記事では英単語を語源や構成パーツなど、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 

 
コダック
今日の英単語は「damage」! 「損害を(dam)与える事」がコアイメージ単語です。
 
 

damageの意味は「損害」 ”物理的”な損害・”精神的”な損害のどちらも表す

damage(発音:dǽmidʒ/ダミッジ)の意味は「損害(名詞)」「損害を与える(動詞)」です。
「損害を(dam)与える事」が原義で、そこから派生して上記の意味をもつようになりました。
 
名詞用法(不可算名詞)
①物理的な損害
②精神的な損害

動詞用法(他動詞)
①~に損害を与える

ポイントはdamageの損害は「物理的な損害」「精神的な損害」どちらにも適用可能という事。
 
例えば災害で家が壊れた場合なども”damage”を使いますし、心に傷を負った場合なども”damage”です。
 
 
 
コダック
……ん?そういや「損害」と言えば似てる単語に”loss”があるけど、damageとの違いは何だろう?
 

関連語:「loss」     同じ「損害」の意味を持つ単語、lossとdamageの違いは?

同じように「損害」の意味で使用されるdamageとlossですが、
 
違いを簡単に表すと「damage⇒損害」「loss⇒損失」です。
lossは「lost(失う)」の派生なので、「失う事による影響」を指します。
 
 
コダック
うーん、「失う事による影響」が「損失」…?
分かったような分からないような…!泣

具体的に言うとどんな感じ?

 
lossとdamageの例(空き店舗を借りて出店)
例えば僕が空き店舗を借りて雑貨屋を始める契約をしたとします。

この時に貸主側の不具合で、水道管が破裂したとしたら…?
商品がびしょ濡れで売り物にならなくなってしまいますよね。これが「損害(damage)」のイメージです。

加えて水道管が破裂したらしばらく営業できなくなってしまいます。
すると本来営業していた場合に、得られていたであろう利益を失ってしまいます。これが「損失(loss)」のイメージです。

どちらの例でも損している事は確かなのですが、

  水道管の破裂で直接的に商品がダメになってしまったので「damage」

  水道管の破裂で、営業機会が失われてしまったので「loss」

というわけですね!

 
 
 

同じ語源を持つ単語:damn「ちくしょう」「~をけなす」「まったく・すごく」

damageと同じ語源を持つ単語にdamnというスラングがあります。
damn(発音:dǽm/ダァム)の意味は「ちくしょう(感嘆詞)」「~をけなす(他動詞)」「まったく・すごく(副詞)」です。
 
損害を受けて「ちくしょう!」と言っているイメージですね。
映画なんかでも「damn!」や「dammit! (damn it の省略)」のセリフを聞く事があるかもしれません。
 

damn=ヤバイ? damnはポジティブな意味にも使用可能

damnはポジティブな表現にも使用可能です。
“Hot damn!”(やったぜ!・超すごい!)といった感じですね。
 
damn=ヤバイ
damnは日本語のスラング「ヤバイ!」と同じイメージです。

「ヤバイ」の語源は江戸時代の矢場(射的場)で隠れて売春を行っていたのがばれるとヤバイ(矢場い)から来たという説があります。

語源からして明らかにネガティブ表現だったのが、今では「すごい」などのポジティブな意味でも使われていますね

元々ネガティブな意味だったのが、使われるうちにポジティブな意味でも使用されるのは良くある事なのかもしれません。

 

damageの例文・使い方

damageの例文・使い方について紹介します。

名詞用法の例文
The flood did untold damage to the village.
洪水が村にはかりしれない被害を与えた。

the serious damage.
深刻な損害

動詞用法の例文
His reputation was damaged.
彼の評判に傷がついた。

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

「do damage to ~」「cause damage to~」で「~に損害を与える」の意味

1つ目の例文に出てきた「do damage to~」「~に損害を与える」の意味です。
「cause damage to~」とも言います。
 
damageの前に形容詞を挟んで「do  形容詞 damage to~」で損害の程度を表現する事もできます。
例文ではuntold(はかりしれない)の形容詞を挟んで「do untold damage to」(計り知れない損害を与える)の意味で使用していますね。
 

damageは不可算名詞。ただし「形容詞+不可算名詞」の形でも不定冠詞(a,an)を使わない

damageの使い方で覚えておきたいのは、damageは不可算名詞だという事。
そのため冠詞に不定冠詞(a,an)を使いません

 
ちなみに不可算名詞のルールは以下の通り。
●冠詞には「a/an/the」の3種類あるが、不可算名詞には「the」しか使用できない

●不可算名詞は複数形に出来ない
 
 
コダック
じゃあ「a,anが使えない」っていうのはdamageに限らないじゃん!
という話なのですが、実は「形容詞+不可算名詞」で「可算名詞」として扱われるパターンがあります。
 

「形容詞+不可算名詞」=「可算名詞」になるパターンと、絶対に可算名詞にならない単語

なぜ「形容詞+不可算名詞」=「可算名詞」になる事があるかと言うと、形容詞が加わる事で具体性が増す為です。
 
例えば「have a thorough knowledge of~」(~について精通している)という表現があります。
knowledge「知識」不可算名詞ですが、thorough(完全な・徹底的な)がかかる事で具体性が増しています
 
 
他にも「深い知識」の事を「a profound knowledge」と言いますが、これもprofoundがかかる事で具体性が増しています。

イメージ的には「浅い知識(a shallow knowledge)」「専門知識(a specialized knowledge)」などほかの「知識」と差別化された感じ。

 
 
コダック
もちろん具体性を持たせたくない場合は、「形容詞+不可算名詞」でも「可算名詞」として扱わない場合もあります!
 
ここで少し上の話に戻りますが、「damageに不定冠詞(a,an)がつけられない事」なぜポイントになるかという事です。
damageはどんな形容詞がかかっても、不定冠詞(a,an)を付けられません。
 
  • 「knowledge」は形容詞がかかる事で「a thorough knowledge」のように不定冠詞がつけられる
  • 「damage」は形容詞がかかっても不定冠詞はつけられない。(※「a serious damage」⇒×)
 
こうした「形容詞+不可算名詞」でも不定冠詞(a,an)を付けられない単語はいくつかあります。
単語一覧 ※クリックで展開
advice⇒「助言」

applause⇒「拍手喝采」

conduct⇒「品行」

damage⇒「損害」

equipment⇒「設備」

fun⇒「楽しみ」

harm⇒「害」

homework⇒「宿題」

information⇒「情報」

luck⇒「運」

news⇒「知らせ」

progress⇒「進歩」

weather⇒「気象」

work⇒「労働」

 

damageの意味・覚え方のまとめ

damageについてのまとめです。
●damageの語源は「損害を(dam)与える事」
 ⇒そこから派生してdamageの意味は「損害(名詞)」「~に損害を与える(動詞)」

●damageの損害は「精神的な損害」「物理的な損害」どちらも表す。

●lossとdamageの違いは「失う事による損害」かどうか

●「do damage to~」「cause damage to~」で「~に損害を与える」

●damageは形容詞がかかっても不定冠詞(a,an)がつかない

 
 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」