【語源も分かって忘れない】英単語「considerable」の意味と覚え方【熟考する(consider)価値がある(able)】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。

 

 
コダック
今日の英語表現は”considerable”

「con(一緒)」+「sider(星)」+「able(値する)」の3パーツで構成されている単語です。

「熟考する価値がある」がコアイメージで、“considerable“=「かなりの・相当な」「重要な」の意味を持ちますよ!

 

”considerable”の意味と使い方 コアイメージは「熟考する価値がある」

”considerable(発音:kənsídərəbl/カァンシダァラァブル)”は「かなりの・相当な」「重要な」の意味を持つ単語です。

「con(一緒)」+「sider(星)」+「able(値する)」の3パーツで構成されている単語で、「熟考する価値がある」がコアイメージです。

 

 
コダック
”consider(熟考する)”という単語を知っていると

なぜ”considerable”が「かなりの・相当な」「重要な」という意味になるのか分かりにくいですよね

 
ですが、単語の構造としては非常に単純です。
以下で紹介していきます。

”consider”は「星を見ながら考える」=「熟考する」こと

 
コダック
ここで”consider”についておさらいをしておきましょう!

”consider”は星を見ながらじっくり考える「熟考する」ことを表します。

 

「星(sider)と一緒に(con)いること」⇒「星をじっくりみること」⇒「星を見ながら考えること」

といったイメージですね!
 
 
コダック
”consider”については下記の記事でも紹介していますので、良ければご覧ください!

【3分で、もう忘れない】英単語「consider」の意味と覚え方【星を(sider)見ながらじっくり考えること】

 

 

 

”considerable”=”consider”+”able”

”consider(熟考する)”に”able”が加わったものが”considerable”である、という事を考えると「かなりの・相当な」「重要な」という意味になるのも納得がいくかと思います。

 

”able”は形容詞語尾であり、品詞を決定する役割を持つパーツですが、同時に「~に値する」「~出来る」の意味を持つパーツでもあります。

 
コダック
よって「考慮する価値がある」というコアイメージが浮かび上がるわけですね!

考慮する価値がある=重要な事…というわけです。

 

 

つながりが分かってしまえば簡単な構造の単語ですね!

considerable(形容詞)
①かなりの、相当な
②注目に値する、無視できない

a considerable income 
かなりの収入

a person of considerable wealth
相当な金持ち

Tanner had a considerable amount of cash at his disposal.
タナーは自由に使える多額の現金を持っていた

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”considerable”と”significant”の違い・使い分け

 
 
あっ、そういえば”significant”って単語も「かなりの」って意味を持つよね

 

 
コダック

そうですね!”significant”は”sign(しるし)”という単語が含まれていることから

「(しるしをつける程)重要であること」を表します。

 

”considerable”と”significant”は似た意味でもあるのですが、どちらかというと

・”considerable”⇒物理的な「量の多さ」「サイズの大きさ

・”significant” ⇒重要性

をそれぞれ表すことが多いです。

 
コダック
もちろん”significant”で量の多さを表すこともありますし、

”considerable”で重要性を表すことも出来ますよ!

 

significant(形容詞)
①重要な、重大な
②かなりの
 

a significant event
重要な行事, 重大な出来事

a significant day for me
私にとって意義深い日

make significant progress
重要な進歩を示す.

a significant amount of energy
かなりの量のエネルギー

a significant difference
著しい違い.

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 

”considerable”の語源はラテン語の”considerare” 意味は「考察する」

”considerable”の語源についても、確認していきましょう。

”considerable”の語源はラテン語の”considerare”で、意味は「考察する」です。

 

オックスフォード英英辞典には”considerable”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Late Middle English (in the sense ‘capable of being considered’): from medieval Latin considerabilis ‘worthy of consideration’, from Latin considerare (see consider).

※参考・引用「LEXICO」

 

記載内容についての訳は下記の感じです。

ラテン語の”considerare”が中期ラテン語の”considerabilis(考慮に値する)”を経由して中後期英語として発祥した。この時の意味は「検討に値する」だった
 
 
 
コダック
当然ですが語源は派生元の”consider”と一緒で、「ラテン語の”considerare”」から派生しています!

 

“consider”の語源についても、おさらいしておきましょう!

オックスフォード英英辞典には”consider”の起源について、下記の記載があります。

Origin
Late Middle English from Old French considerer, from Latin considerare ‘examine’, perhaps based on sidus, sider- ‘star’.
※参考・引用「LEXICO」

 

記載内容についての訳は下記の感じです。

“sidus,sider-(星)”を基にしたとされるラテン語、”considerare(考察する)”が古フランス語の”considerer”を経由して中後期英語として発祥した
 
 
 
コダック
元となった単語は一緒でも”considerabilis(考慮に値する)”を経由したことで”considerable”になったようですね!

 

構成パーツで覚える”considerable” 「con(一緒)」+「sider(星)」+「able(形容詞語尾)」

ここからは構成パーツの面から”considerable”について覚えていきましょう

”considerable”の構成パーツは「con(一緒)」+「sider(星)」+「able(形容詞語尾)」の3パーツです。

 

つぎから各パーツについて紹介していきます。

“con”は「一緒に・共に」「強意」を意味するパーツ 

“con”は「一緒に・共に」「強意」を意味するパーツです

単語によっては”co/com”などの形に変化して使われる事もあります。

これは後に続く発音だったりが影響してるんですが、形は変わってるだけでほぼ同じものと考えて頂いて良いかと。

 

 
コダック
例えば”comprehensive”という単語は「強意(com)」+「つかむ(prehens)」+「形容詞語尾(-ive)」の3パーツで構成されている単語です。

「すべてを掴んだ状態」がコアイメージで、“comprehensive“=「包括的な」「理解力のある」の意味を持ちますよ!

 

 

その他の”con”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

 

”sider”は「星」を意味するパーツ

”sider”は「星」を意味するパーツです。

単語によっては”sire”の形で使われる事もあります。

 

 
コダック
例えば”desire”という単語は「de(否定)」+「sire(星)」の2パーツで構成されています

夢や希望は「星」に例えられることがありますが、

ここに無い(de)希望(sider)を「強く望むこと」=”desire”なわけですね!

 

 

その他の”sider/sire”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。

単語一覧 ※クリックで展開

consider
(動詞・他動詞)
①よく考える、熟慮する
②~だとみなす
③思いやる
④考慮に入れる
⑤検討する
(動詞・自動詞)
①よく考える、熟慮する

considerable(形容詞)
①かなりの、相当な
②注目に値する、無視できない

considerate(形容詞)
①思いやりがある、理解がある

consideration(名詞)
①検討、考慮、よく考えること
②考慮すべきこと
③おもいやり、配慮

desideratum(名詞)
①なくて困っているもの、欲しいもの

desirable(形容詞)
①望ましい、手に入れたくなる
②性的魅力がある

desire
(動詞・他動詞)
①強く望む、願う
②(異性を)求める
(名詞)
①願望、要望
②性的欲望
③望みの物

desirous(形容詞)
①切望している、強く望んでいる

inconsiderate(形容詞)
①思いやりのない、配慮のない
②軽率な

reconsider(動詞・他動詞)
①考え直す

sidereal(形容詞)
①星の、星座の、恒星の

 

“able”は「出来る」「値する」を意味するパーツ 

“able”は「出来る」「値する」を意味するパーツです。

上でも少し紹介しましたが、”able”は形容詞を作るパーツ…つまり品詞を決定するパーツでもあります。

 

 
コダック
例えば”approvable”は以前紹介した”approve(賛成する)”に”able”が組み合わさって出来た単語です

「賛成出来る」という意味になり、”able”がついてるので形容詞となります!

 

 

 

このように品詞を作るパーツは他にもあって、代表的な物は下記の通りです。

動詞を作る語尾
 ⇒「-ify」「-ize(-ise)」「-ate」「-en」

形容詞を作る語尾
 ⇒「-able」「-ate」「-ic」「-ive」「-an」「-ite」「-ful」「-al」「-ical」「-ous」「-ary」「-ish」「-ent」「-less」

名詞を作る語尾
 ⇒「-ify」「-nce」「-thy」「-ncy」「-ian」「-ion」「-ism」「-hood」「-al」「-ship」「-ment」「-ry」「-ness」「-ty」

副詞を作る語尾
 ⇒「-ly」

 

 

”considerable”の意味と語源・覚え方のまとめ

”considerable”の意味と覚え方についてのまとめです。

”considerable”は「con(一緒)」+「sider(星)」+「able(値する)」の3パーツで構成されている単語
 ⇒「熟考する価値がある」がコアイメージ
 ⇒”considerable”=「かなりの・相当な」「重要な」の意味を持つ

●”considerable”の語源はラテン語の”considerare”で、意味は「考察する」
 ⇒語源は”consider”と一緒だが、”considerabilis(考慮に値する)”を経由して発祥したのが”considerable”

 
 
コダック
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参考文献
「南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店」
「LEXICO(https://www.lexico.com)」