こんにちは、コダックです。
英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事
そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい!
この記事では英単語を語源や構成パーツ、使い方など、多方面からの知識を関連付けし、効率良く記憶する事を目的にしています。
「com(一緒)」+「pens(重さを量る)」+「ate(動詞を作る語尾)」の3パーツで構成されている単語です。
「天秤を釣り合わせること」がコアイメージで、“compensate“=「補う」「償う」の意味を持ちますよ!
”compensate”の意味と使い方 コアイメージは「天秤を釣り合わせること」
”compensate(発音:kɑ’mpənsèit/カンパンセェイト)”は「補う」「償う」の意味を持つ単語です。
「com(一緒)」+「pens(重さを量る)」+「ate(動詞を作る語尾)」の3パーツで構成されている単語で、「天秤を釣り合わせること」がコアイメージです。
●金銭で「補う」 (例:補償金を支払う、賠償金を支払う)
●行動で「補う」 (例:予定をすっぽかしたお詫びに埋め合わせをする)
●別な物で「補う」(例:スピードの遅さを作業精度で補う)
”compensate”の関連語①:「補う」を意味する表現”make up for”
例えば”make up for~”も「補う」を意味する単語ですよ!
⇒「補う」の意味を持つ単語”make up for”
正直なところ、明確なイメージの違いはありません。
”compensate”と比べて“make up for “の方がフランクなイメージはあるので、
ビジネスなどのかしこまった場では”compensate”を使うのが無難かと。
ちなみに”compensate”には自動詞、他動詞の語法がありますが、他動詞の場合、目的語は「人」である事に注意です。
●The company had to compensate the man who was hurt while working for his lost wages.(会社は勤務中に負傷した人に給料を補償しなければならなかった)
⇒”compensate”の目的語:the man(仕事中に怪我しちゃった人)
⇒この例文の”compensate”は他動詞だが、目的語はあくまで「人」
”for”の後には「補償の対象」や「補償する事になった原因」などが来るわけですね
(動詞・自動詞)
①償う、補う、埋め合わせをする
(動詞・他動詞)
①(人に)賠償をする、補償をする、報いる
compensation(名詞)
①賠償金、補償金
②報酬、支払い
redeem(動詞・他動詞)
①(欠点など)を補う、埋め合わせる
②(名誉など)を回復する、名誉挽回する
”compensate”の語源はラテン語の”compēnsāre” 意味は「一緒に量る」
”compensate”の語源についても、確認していきましょう。
”compensate”の語源はラテン語の”compēnsāre”で、意味は「一緒に量る」です。
オンラインの英英辞典サイト「Dictionary.com」には”compensate”の起源について、下記の記載があります。
Origin
First recorded in 1640–50, compensate is from the Latin word compēnsātus (past participle of compēnsāre to counterbalance, originally, to weigh together).※参考・引用「Dictionary.com」
この記載内容からみるに、”compensate”はラテン語の”compēnsāre”から発祥している模様。
●ラテン語の”compēnsāre”(一緒に量る)
↓
●”compēnsāre”の過去分詞、”compēnsātus”
↓
●1640-1650年の間に”compensate”として最初に記述
ちなみにラテン語の”compēnsāre”というと、現代では「償う」「補償する」といった”compensate”と同じ意味を持っていまして、当時とは異なる意味を持っています。
構成パーツで覚える”compensate” 「com」+「pens」+「ate」
ここからは構成パーツの面から”compensate”について覚えていきましょう
”compensate”の構成パーツは「com(一緒)」+「pens(重さを量る)」+「ate(動詞を作る語尾)」の●●●パーツです。
つぎから各パーツについて紹介していきます。
“com”は「一緒」「強意」を意味するパーツ
”com”は「一緒」「強意」を意味するパーツです。
単語によっては”con”や”co”だけで使われる事もありますが、そこまで形が変わるわけじゃないので分かりやすいかと。
「一緒に選別すること」がコアイメージで、“concern“=「関係する」「心配」の意味を持ちますよ!
その他の”com”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
”pens”は「重さを量る」「掛ける」「つるす」を意味するパーツ
”pens”は「重さを量る」「掛ける」「つるす」を意味するパーツです。
単語によっては”pend”に変形して使われる事もあります。
例えば”pendulum”という単語は「時計の振り子」を意味しています。
「時計の振り子=時計本体につるされているもの」というイメージですね。
その他の”pens”を使用する単語についても、下記で紹介していきます。
- 単語一覧 ※クリックで展開
append(動詞・他動詞)
①付け加える、添えるappendant(形容詞)
①ぶら下げられた、付着した
②付随的なappendix(名詞)
①(解剖学において)虫垂、突起
②付録、補遺compensate
(動詞・自動詞)
①償う、補う、埋め合わせをする
(動詞・他動詞)
①(人に)賠償をする、補償をする、報いるcompensation(名詞)
①賠償金、補償金
②報酬、支払いdepend(動詞・自動詞)
①~次第である
②頼る、依存する
③信頼する、当てにするdependence(名詞)
①頼ること
②依存、依存症
③影響されることdependent
(形容詞)
①頼っている
②~次第である
③依存症の
④従順の、従属している
(名詞)
①居候、扶養家族、被扶養者dispensable(形容詞)
①(人・物が)なくても済む、重要でない
②分配しうる
③許されるdispensary(名詞)
①薬局、調剤室
②診療所dispensation(名詞)
①特免、得免状、適用免除
②分配、施し、分配品
③体制、制度、体系、統治dispense(動詞・他動詞)
①供給する、出す
②提供する、施す、与える
③調剤販売する、調合販売する
④免じるdispenser(名詞)
①自動販売機、ディスペンサーexpend(動詞・他動詞)
①費やす、使うexpenditure(名詞)
①支出、経費expense
(名詞)
①費用、出費
②金銭的負担
③経費、支出金
(動詞・他動詞)
①(費用を)請求する、費用勘定につけるexpensive(形容詞)
①値段が高い、高価なexpensively(副詞)
①ぜいたくに、費用をかけてimpending(形容詞)
①今にも起こりそうなindependence(名詞)
①独立、自立
②自活independent(形容詞)
①独立した、自首の
②中立公正の立場からの、独自の、第三者による
③関係がない、他の影響を受けない
④民営の、私立のindependently(副詞)
①独立して、自主的に、無関係に、自由にindispensable(形容詞)
①欠く事のできない、絶対必要な、不可欠な
②避けることの出来ない、余儀ないindispensably(副詞)
①ぜひとも、必ずinexpensive(形容詞)
①費用がかからない、安い、低価格のinterdependent(形容詞)
①相互依存の、互いに頼り合うpendant(名詞)
①ペンダント、首飾り、耳飾り
②釣り飾りpendent(形容詞)
①垂れ下がった、ぶら下がった
②張り出しているpending
(前置詞)
①~が起こるまで、~までの間
②~の間
(形容詞)
①未解決の、未決の、係争中の
②起ころうとしている、差し迫ったpendulous(形容詞)
①ぶら下がっている、ぶらぶら揺れるpendulum(名詞)
①振り子
②趨勢、情勢pension
(名詞)
①年金、恩給、扶助料
(動詞・他動詞)
①(人に)年金を与えるpensive(形容詞)
①物思いに沈んだ、悲し気な、哀愁をおびたperpendicular
(形容詞)
①垂直の
②直角をなす
③直立した、切り立った
(名詞)
①垂直、垂直の位置
②垂線、垂直面poise
(名詞)
①落ち着き、平成
②身のこなし、姿勢、退位度
③平衡、つり合い
(動詞・他動詞)
①平衡を保つ、宙に浮かべる、制止させるponder
(動詞・他動詞)
①熟考する、あれこれ考える
(動詞・自動詞)
①熟考するponderous
(形容詞)
①重苦しい、退屈な、冗長な
②大きくて重い、のろい、重くて取り扱いにくいprepense(形容詞)
①計画的な、故意のpreponderance(名詞)
①圧倒的多数、大半、優勢preponderant(形容詞)
①まさっている、優勢な、圧倒的な、大半の、主要なpreponderate(動詞・自動詞)
①優勢であるpropensity(名詞)
①傾向、性癖recompense
(動詞・他動詞)
①償いをする、弁償をする
②報いる
(名詞)
①償い、弁償spend
(動詞・他動詞)
①使う
②(時間等を)過ごす、費やす、使う
③(精力・体力などを)使う、使い果たす
(動詞・自動詞)
①お金を使う、浪費する
(名詞)
①支出、支出額suspend
(動詞・他動詞)
①つるす、ぶら下げる
②一時中断する
③保留する、延期する
④停学にする、停職にする、出場停止にする
⑤浮かせる、浮遊させる
”ate”は「動詞を作る語尾」
”ate”は「動詞を作る語尾」です。
この”ate”、「形容詞」や「名詞」を作る語尾でもあるんで、「-ateで終わるから動詞だな!」とは言い切れない所があります。
”ate”の語源はラテン語の過去分詞語尾である”-atus”や”-atum”でして、過去分詞なんでその形容詞用法から「形容詞を作る接尾辞」として成立し、さらにそこから転換して「動詞を作る接尾辞」としても成立した、なんて言われてます。
そんなわけで同じ”ate”を使った単語であっても
●形容詞⇒”accurate(正確な)”、”corporate:(会社の)”、”moderate:(適度の)”
●名詞 ⇒”candidate(候補者)”、”estate(土地)”、”mandate:(権限、任期)”
といったように、複数の品詞があるので、そこは注意です。
その他の品詞を決定するパーツを使用する単語についても、下記で紹介していきます。
”compensate”の意味と語源・覚え方のまとめ
以下、”compensate”の意味と覚え方についてのまとめです。
⇒コアイメージは「天秤を釣り合わせること」
⇒”compensate”=「補う」「償う」の意味
●”compensate”の語源はラテン語の”compēnsāre”
⇒意味は「一緒に量る」
下記の記事でも紹介していますので、ご参考にして頂ければ!