【語源は「確実(certus)」】英単語「certainly」の意味と覚え方【語源から覚えよう】

こんにちは、コダックです。

 

英語学習、とくに英単語を記憶する上で大切なのは以下の2つ。

①あらゆる方法(目・耳・口・手)を使って脳を刺激する事
②語源や単語のパーツ構成(接頭語・接尾語)などを関連付けて記憶する事

そう!関連付けが強ければ強いほど、記憶に残りやすい

この記事では英単語を語源や構成パーツなど、多方面からの知識を関連付けし効率良く記憶する事を目的しています。

 

 

 
コダック
今日の英単語は「certainly」! 「確実(certus)」という語源からなる単語です。
 

certainlyの意味 「確かに」「かしこまりました」

certainly(発音:sə́ːrtnli/サァートゥンリィ)は「確実(certus)」を語源に持つ単語です。
そこから派生して「確かに」「かしこまりました」の意味を持つ副詞になりました。
 
何かを依頼された時の返事として「certainly(かしこまりました)」「certainly not(もちろんダメです)」と返事する形が有名ですが、
普通に副詞として「確かに・確実に」の意味で使われる事も多いです。
 
certainlyの意味はこんな感じ。
副詞
①確かに・確実に
②かしこまりました(依頼に対する返答として)

certainlyの例文・使用法

ここからはcertainlyの例文・使用法について紹介します。
certainlyの使用例しては下記の通り。

He will certainly give in.
彼は必ず降参するよ

“Should I call the police?”  “Police? Certainly not”
「警察を呼びましょうか?」 「警察?とんでもない」

※参考・例文引用南出康世(2014),ジーニアス英和辞典 第5版、大修館書店

 
 
 

「certainly not」の意味は「もちろんダメです」 ただし「mind」が出てきたら要注意!

2つ目の例文では「certainly not」の表現が出てきました。
「certainly not」自体は「確実に違う」⇒「もちろんダメです」の意味を持つ強めの否定表現です。
 
ただし「Do you mind~」「Would you mind~」で聞かれた時は要注意!
例えば
“Should I call the police?”  “Police? Certainly not”
「警察を呼びましょうか?」 「警察?とんでもない
”Would you mind me calling the police?” ”Certainly not”
「警察を呼びましょうか?」「もちろんです!ぜひ!
どうでしょうか?同じ”Certainly not”という返答なのに、2番目の例文では「もちろんです!ぜひ」と非常に乗り気な返答になってしまいました
 
このようmindが絡んだ疑問文に対する返答では、「certainly not」は強めの肯定表現になってしまいます。
 

Do you mind~?(=Would you mind~?)に対してはYes/No が逆になる

上のようになる理由は、「Do you mind~」や「Would you mind~?」の表現に対する返答はYes/Noが逆になる為です。

 

 

もう一度例文を見てみましょう

“Should I call the police?”  “Police? Certainly not”
「警察を呼びましょうか?」 「警察?とんでもない」

”Would you mind me calling the police?” ”Certainly not”
「警察を呼びましょうか?」「もちろんです!ぜひ!」

“Would you mind me calling the police?”で「警察を呼びましょうか?」の訳になっています。

 

 

mindは「~を気にする・嫌がる」の意味なので、「Do (would) you mind~?」の直訳は「あなたは~を嫌がりますか?」

つまり”Would you mind me calling the police?”を直訳にすると「あなたは私が警察を呼ぶ事を嫌がりますか?」となります。

 
コダック
Yesと答えると「嫌です!」 Noと答えると「嫌じゃないです!」というわけですね
 
 
簡単にまとめると以下のようになります。

「Do you mind~?」と聞かれた時に
「いいですよ!」と答える時はNo.
「~は嫌だなぁ」と答えるときはYes.

 

例えば「Do you mind if I smoke?(タバコを吸っても構いませんか?)」と聞かれた時であれば

「吸ってもいいですよ!」と答える時
●No.
●Certainly not
●No I don’t mind.
●No problem
●Of course not
●Sure        …など
「吸って欲しくないなぁ…」という時
●Yes.
●I’m Sorry                    …など
 
 
コダック
以前の記事でも少し触れましたが、日本語の感覚だと違和感があるので注意が必要ですね!
 

certainlyの関連語:certain
意味は「確かな」「ある(特定の)~」

ここまでで「certainly」について紹介してきましたが、この単語を出てきたからにはもう一つ紹介しておきたい単語があります。
それが「certain」です。
 
certain自体は下記の意味を持ちます。
形容詞の用法
①確かな・確信している
②ある(特定の)~
 

certainの意味は叙述用法と限定用法で異なる

certainという単語、最大の特徴は「叙述用法と限定用法で意味が異なる」点にあります。
例文を見てみましょう。
It is certain that the economy will improve soon.
まもなく経済が回復するのは確実だ(叙述用法)

in a certain sense.
ある意味では(限定用法)

 
2つ目の例文は一見「a certain sense」で「確実な意味」とも訳せそうですが…
 
 
コダック
「a certain sense」≠「確実な意味」
限定用法なので「ある(特定の)~」と訳しましょう!
 
叙述用法・限定用法について
言い方が小難しいのですが、簡単に言うと
 ●叙述用法=「第2・第5文型(SVC・SVOC)の補語(C)になる」
 ●限定用法=「名詞を修飾する用法」
の認識でOKです。

1つ目の例文ではS=「that節(=it)」,V=「is」 ,C=「certain」となっているので叙述用法。
2つ目の例文は「certain」が名詞「sense」を修飾しているので限定用法です。

 
ちなみにcertainのように叙述用法と限定用法で意味が異なる形容詞は他にもあります。

certain
 叙述用法:「確かな・確信している」
 限定用法:「ある(特定の)~・幾分かの~」

present
 叙述用法:「出席して」
 限定用法:「現在の」 

late
 叙述用法:「遅れている」
 限定用法:「新しい」

able
 叙述用法:「~出来る」
 限定用法:「有能な」

right
 叙述用法:「正しい」
 限定用法:「右の」

 

 
コダック
特に入試などで頻出なのが「certain・present・late」の3つです!
 
 

certainとsureの違い 意味はどちらも「確信」している

certainには意味が非常に似ている単語があります。
それが「sure」です。
 
certainとsureはどちらも「確信している」の意味を持っています。
ぱっと見ではほぼ同じに見える2つの単語ですが、実は使い方に微妙な差があります。
 

certainはより客観的(=証拠・判断の根拠がある)なイメージ

 
コダック
まずはsureの意味から見ていきましょう!
 
sureの意味は下記の通りです。
形容詞の用法
①確かな・確信して・確実だと思って

副詞の用法
①確かに、確実に
①もちろんいいですよ(依頼に対する返答)

 
ここでcertainの意味についても、もう一度載せておきます。
形容詞の用法
①確かな・確信している
②ある(特定の)~
 
では2つの単語の意味が分かった所で、下記の例文は何が違うでしょうか?
He is certain about her recovery.
彼は彼女の回復を確信している。

He is sure about her recovery.
彼は彼女の回復を確信している。

 
コダック
答えは客観性(=証拠・判断の根拠がある)の有無です
 
日本語訳としてはどちらも「彼は彼女の回復を確信している」ですが、各例文では下記の差があります。
”He is certain about her recovery.”
⇒何か根拠があって確信している。例えば医師の診断があって回復を確信しているイメージ

”He is sure about her recovery.”
根拠なしに確信している。この場合はどちらかと言うと「そうなるように祈っている」といったイメージ

 

certainlyの意味・覚え方のまとめ

最後にcertainlyについてのまとめです。

 

●certainlyの意味は「確実な・確かな」「かしこまりました(依頼に対する返答)」

●「certainly not」の表現は「もちろんダメ」
 ⇒ただし「Do you mind~?」「Would you mind~?」に対する返答時は意味が逆になる

●形容詞「certain」は叙述用法と限定用法で意味が異なる
 叙述用法⇒「確かな」 限定用法⇒「ある(特定の)~」